今週のプレミアリーグは珍しく開催日前後に別のPDCイベントが入っていなかったので、選手達も1週間しっかりと準備をした上で戦いに挑めたと思います。
果たして選手達のパフォーマンスはどうだったのか、早速結果と内容を確認していきましょう!
Jonny Claytonが2022プレミアリーグ3勝目を達成!
スコットランドのアバディーンにて開催されたプレミアリーグ11節ですが、ジョニークレイトンがマイケルヴァンガーウェンを抑え、見事3勝目をあげました。
初戦をギャリーアンダーソンとの対戦、クレイトンは序盤は上がりに苦戦していたもののアンダーソンが全体的にあまり調子が上がらなかったところをしっかり抑えて6−2で勝利を収めました。
続く準決勝ではピーターライトと対戦し、お互い1歩も譲らず最終レグまでもつれ込み、16残りをきっちり1本で沈め6−5で勝利しました。
決勝はここ最近調子のいいマイケルヴァンガーウェンとの対戦は、お互いにスタッツ100オーバー、チェックアウト率も45%以上という素晴らしい成績を残しつつ、6−5の接戦を制し見事優勝を果たしました。
2022プレミアリーグで複数回優勝をしている組み合わせでの決勝戦でしたので、お互いに譲れないところもあったと思いますが、それでも勝ちきることができたクレイトンは素晴らしかったですね。
以下、11節の結果になります。
Quarter-Finals
Jonny Clayton 6-2 Gary Anderson
Peter Wright 6-5 Joe Cullen
James Wade 6-5 Michael Smith
Gerwyn Price 3-6 Michael van Gerwen
Semi-Finals
Jonny Clayton 6-5 Peter Wright
James Wade 3-6 Michael van Gerwen
Final
Jonny Clayton 6-5 Michael van Gerwen
みてほしい試合
11節のみてほしい試合は、やはり決勝のジョニークレイトンvsマイケルヴァンガーウェンです。
この試合は本当にどちらが勝ってもおかしくない、素晴らしい試合でした。
スタッツを見てみると、
Jonny Clayton | Michael van Gerwen | |
アベレージ | 103.4 | 102.76 |
100+ | 16 | 11 |
140+ | 7 | 9 |
180 | 4 | 3 |
最高チェックアウト | 88 | 94 |
チェックアウト率 | 46.2% | 45.5% |
チェックアウト | 6/13 | 5/11 |
どちらも甲乙つけ難いほど素晴らしいダーツをしていますが、気になるポイントは試合展開です。
序盤はクレイトンが先行していたことは、ガーウェンの後半からの逆転という勝ちパターンを考えると普通にあり得ることではあるのですが、若干ガーウェンのギアが入るタイミングが早かったように思えます。
ですが、クレイトンも逆転を許すようなダーツをしていたわけではないですし勝てるときにしっかり勝ちきっておく、ということも必要だったのかもしれません。
この決勝の見どころポイントは、ガーウェンの5レグ目94上がりです。
94をS18→D19→D19と上がっているのですが、正直びっくりです。
確かにダブル2回で上がりを決めるパターンはあります(80をD20→D20や、72をD18→D18など)し、実際にD19→D19と上がる選手も少ないながらもいます。
いわゆるスタッキングが発生してバラバラに狙うよりも有利であること、相手が上がり目を出していて、積極的にダブルトライを狙う必要性があったことを考えればこの選択は正しいのですが、やはりこのトライは最高峰の選手達であるが故の選択だったと私は考えています。
純粋にすごい上がり方ですし、会場も上がった本人もテンションが上がっているのでぜひみてみてください!!
ミニニュース
前回と同様、今回もミニニュースをやっていきます。
マイケルスミス、まだ優勝できず
10節にてジェームズウェイドが優勝したことにより、2022プレミアリーグで唯一優勝していない選手となったマイケルスミス。
決して悪いダーツをしているわけではないのですが、最後の上がりの部分で逆転されるパターンが多くなってしまっています。
最近のPDCのレベルを考えてみると、早く削って多少上がりでもたついても大丈夫、という戦い方が通用しなくなってきて、早く削る+きっちり上がるの両方ができないと上位に食い込みにくいレベルまで来ているのではないかと感じています。
ここ10年単位でPDCに参戦する選手達のレベルが一気に上がり、1つの優勝を手に入れることが非常に難しくなってきている中、削るスピードはもちろんのことしっかり上がりを決め切る力がより一層求められる時代が来たのではないでしょうか?
スミスも31歳と選手の中では若手に入る選手ですし、今後いつ優勝してもおかしくない選手であることは変わりないので、引き続き応援していきたいと思います。
11節終了時のポイント
11節終了時点のポイントは以下の通りです。
ジョニークレイトンが3勝目を挙げ、マイケルヴァンガーウェンを1ポイント差で抜かし1位の座についています。
未だに複数回勝利を挙げている選手は2人しかいませんので、次に複数回優勝を決める選手は誰になるのか、注目していきましょう。
ここ最近のギャリーアンダーソンとガーウィンプライスの調子があまり良くないことも気になります。
4/28の12節まで1週間ほど試合もありませんし、しっかりとコンディションを整えてまた素晴らしいダーツが見れるよう私は期待しています。
おわりに
次節は4/28にアイルランドのダブリンにて開催されます。
ダブリンといえば、ワールドグランプリが開催される場所であり、都市名のダブリンと発音が似ていることからダブルインスタートのフォーマットになっていることで有名ですが、プレミアリーグはダブルインではなくきちんとオープンインです。
12節が終了したと思えば翌日4/29からオーストリアンダーツオープンが始まるので、そちらもお見逃しなく!!
以上、プレミアリーグ11節でした。