ついに2022年のプレミアリーグも最終節となり、残すところプレーオフのみとなりました。
ジョーカレンはプレミアリーグ初出場でプレーオフ初出場なるか、それを抑えてピーターライトがプレーオフ進出を決めるのかが16節の気になるところだと思います。
そのことも含め、早速試合の内容と結果を見ていきましょう!
最終節にてMichael Smithがプレミアリーグ1勝目を挙げる
2022も安定して強さを見せていたものの、なかなか優勝できずにいたマイケルスミスがプレミアリーグ最終節にて1勝目を挙げました。
初戦はマイケルヴァンガーウェンとの対戦。
ほぼ互角の戦いを繰り広げていましたが、スミスは180をガーウェンより3回多く出しており相手よりも早く上がり目を出していたことと、4レグ目〜6レグ目を連続で取り4−2とレグ数差を広げられたことが勝因となっています。
続く準決勝はガーウィンプライスとの対戦で、スタッツで見るとスミスが優っており安定した削りのスピードを見せていました。
ただ、プライスもチェックアウト率75%と上がり目が出たらきっちり決める怖さがありました。
5レグ目で265残りを19から投げ、3本目が弾かれてしまうアンラッキーもありましたが、全体的にプライスを上回るダーツで6−3と勝利し決勝へ進みました。
決勝は2022プレミアリーグで最も素晴らしいダーツを見せているといっても過言ではないジョニークレイトンとの対戦。
スタートから4レグ連取したスミスがクレイトンを抑え込むかと思いきや、クレイトンが5レグ目から3レグ連取し4−3と追い上げるといった非常にドキドキする試合展開でしたね。
最後はスミスが13ダーツと15ダーツできっちり上がり切りプレミアリーグ初優勝を飾りました。
スミスは既にプレーオフへの進出は出来ないことが確定していたものの、最終節で有終の美を飾れたのではないでしょうか。
この調子を続くPDCイベントで発揮して活躍することを願うばかりです。
注目の試合
16節で注目すべき試合は、なんといっても初戦のジョーカレン vs ピーターライトでしょう。
なんといってもこの二人は15節終了時点で獲得ポイントが22点と同点であり、どちらかが勝利した時点でプレーオフ進出が決定するという負けられない1戦なのです。
スタッツから見ても、その戦いの激しさが見えます。
Joe Cullen | Peter Wright | |
アベレージ | 94.29 | 96.96 |
100+ | 12 | 9 |
140+ | 4 | 9 |
180 | 2 | 3 |
最高チェックアウト | 105 | 116 |
チェックアウト率 | 85.7% | 80.0% |
チェックアウト | 6/7 | 4/5 |
スタッツも高水準ながら、特に注目すべきは両者のチェックアウト率。
脅威の80%オーバーを叩き出し、お互いに隙を見せたら敗けるという非常に激しい戦いだったことが窺える数字です。
試合展開も序盤は先行キープで8レグ目で行き4−4となりました。
9レグ目はライトが140→180→145とここ1番のダーツでブレイクを狙いますが、カレンが105残りをきっちり12ダーツでキープすると、10レグ目はお互い思うように削れない中、カレンが49残りを2本で沈め、見事プレミアリーグ初出場でプレーオフ進出を決めました。
お互いに1歩も譲らず最後までドキドキワクワクの試合を魅せてくれた2人の勝負はぜひ1度見て下さい!!
ミニニュース
ピーターライトのニューバレル!
プレミアリーグ15節が終わった次の日から開催されていたヨーロピアンダーツグランプリから使用してはいたのですが、プレミアリーグ最終節でも新しいバレルでの参戦となりました。
形は彼がワールドチャンピオンシップで優勝した際に使用していたダーツを踏襲した細めのストレートで、カットは六角形にくり抜かれているような前方のカットとリングカット状に穴が空いたこれまた特徴的なカットが施されていますね。
おそらく発売は9月ごろになると私は予想していますが、少しでも気になる方は要チェックです。
16節終了時点でのポイント
プレミアリーグ16節終了時点でのポイントは以下の通りです。
プレーオフ進出者が決まり、ジョニークレイトン・マイケルヴァンガーウェン・ジェームズウェイド・ジョーカレンの4人となりました。
プレーオフ進出候補であったピーターライトとガーウィンプライスがまさかの予選落ちとなり、優勝回数の差が響いてしまったような結果となりました。
2022プレミアリーグ最後の戦いは6/13にドイツの首都、ベルリンにて開催されますので、お見逃しなく!
おわりに
PDCイベントの中でもある種最も過酷な試合であるプレミアリーグも終わりを迎えます。
このハイレベルな選手達によるハイレベルな試合はとても見応えのあるものでしたね。
プレーオフもありますし、PDCのイベントはまだまだこれからたくさんありますので今後も試合を観て楽しみましょう!