2020 German Darts Championshipで優勝したDavon Petersenや、Grand Slamで優勝したJose de Sousaが使用しているCONDOR AXE REVIVAL(以下CONDOR AXEと表記します)。
他にもPeter WrightやKim Huybrehcts、Simon Whitlock、Keagan Brownなど、PDCプレイヤー達の中でもCONDOR AXEの使用者が増えてきています!
また、日本でもハードダーツの大会でCONDOR AXEを使用している選手も増えており、密かに人気が上昇しているフライトシャフト一体型の商品です!
そんなCONDOR AXEを私も約2ヶ月ほど使用してみましたので、特に
「気になっていたけど実際どうなんだろう?」
と思っている方向けに紹介していきたいと思います!
CONDOR AXEの基本情報
一時はバレルとシャフトの間のねじ山の部分で折れてしまい、販売元のフェリックス社が対応するほどの状況になりましたが、(私は発売日にCONDOR AXEを購入しハードダーツで投げたものの、2投目がスパイダーに弾かれ床に落ちた結果折れてしまいました…)前商品の問題点を修正し、よりパワーアップして帰ってきたCONDOR AXEについての基本情報を下にまとめてみました。
CONDOR AXEの基本情報 | |
値段 | ¥1,580~¥1,780 |
シャフトの長さ(ネジ山含まず) | S(21.5mm),M(27.5mm),L(33.5mm)の3種類 |
フライトの形状 | スタンダード、スモール(シェイプ)の2種類 |
カラー・デザイン | グラデーション、ネオン、選手モデルなど |
重量 | 1.60g(シャフトLサイズ、フライトスモールの場合) |
値段が他の成型フライトに比べて高めに感じるかもしれませんが、L -StyleやFit Flightなど他社製のフライトとシャフトの合計金額と比べると、ほぼ同じ金額となっていますので、普段から成型フライトを使っている方はコストに差はほぼないと言っていいでしょう。
CONDOR AXEのシャフトの長さは3種類、フライトの形状は2種類が用意されており、これに関しては主にハードダーツプレイヤーのニーズに合わせたラインナップとなっています。
重量に関してですが、実際に装着して使用してみると想像以上に軽く、私自身も様々なメーカーのフライト・シャフトを試してきましたが、成型フライトの中でも装着時に1番軽い印象を受けました!
CONDOR AXEは買いなのか?
CONDOR AXEについての基本情報をおさえたところで、この記事を読んでいるあなたが一番気になるのは『CONDOR AXEは”買う価値のある”商品なのか?』だと思います。
さっそく結論から言ってしまうと、
CONDOR AXEは買い
です。
もし今まで一度も試したことがないのであれば、すぐに購入してダーツを投げてほしいくらいの商品だと私は思っています。
特にハードダーツを始めたいなと思っている方で『紙フライトじゃなくて、成型フライトを使いたい!』と思うのであれば、CONDOR AXEは成型フライトの中で一番オススメできる商品です。
CONDOR AXEは、フライトやシャフトの形が崩れにくい・ダーツのスタッキング時にはいい音が出る・クリアモデルでは透明度が非常に高いと3拍子揃ったハードダーツととても相性の良い商品です!
CONDOR AXE のメリット・デメリット
とはードダーツプレイヤー達に是非使ってほしいと願っているCONDOR AXEですが、当然メリットもデメリットもあります。
ですので、ここから私がCONDOR AXEを使ってみて感じたメリット・デメリットを紹介していきますので、まずは一度目を通して頂いて使ってみるかどうか検討してみてください!
なお、この記事内では
- ハードダーツのみでの使用
- 1日3時間程度(アップ込み)
- First to 3legsの3セットマッチ
で2ヶ月ほど使用したという前提で話を進めていきます。
メリット
耐久面はピカイチ
前書きで少し触れましたが、以前発売されたときに問題となった耐久面は大幅に改善され、シャフトが折れてしまうことはほぼないと言えます。(シャフトが折れる原因の一つであるネジの緩みについては、バレルに装着した後にもう一押しきつめに締めると滅多に緩まなくなりますのでやってみてください!)
また、シャフトの曲がりやすさとしては数ヶ月使用してもほぼ曲がらず、その面でも耐久性が上がっています。
フライトの部分ですが、グルーピングがよくなりダーツ同士の接触が多くなれば流石にボロボロになってしまうものの、成型フライトにありがちなフライトのねじれがほぼみられないことはとても素晴らしいポイントの1つです。
画像の通りフライトの上部がボロボロになってきましたが、フライトのねじれが見られませんよね?
全体的に硬さも成型フライトの中でも最硬であるにも関わらず、割れにくく折れにくいCONDOR AXEは耐久面は他の成形フライトよりも一つ飛び抜けた性能を持っていると言えるでしょう。
この耐久性能のおかげで、CONDOR AXEが長い目で見てもコストパフォーマンスが非常に良い商品と言えるでしょう。
※2021/3/23追記
CONDOR AXEを約3ヶ月ほど使った時の画像をご覧ください。
フライトの上部が欠けてきていますが、フライト全体で割れたり裂けたりはしていません。
またシャフトの方は折れたり曲ったりなどなく、ダーツを投げている間に緩むこともなく、まだまだ使えそうです。
※2022/11/3追記
CONDOR AXEのフライト上部が少し削れて気になる場合は、紙やすり等で軽く削っておくと気にならずに済む場合があります。
とはいえ、これは自己責任の範囲でお試しください。
透明度の高さ
CONDOR AXEの透明感は、すでに刺さっているダーツが視界に入り、次に投げる時に狙いにくさを感じにくくさせる点で非常に効果的です。
実際にPDCで活躍するJose de SousaやSimon Whitlockは、透明度の高いCONDOR AXEを使用して180を量産している実績もあり、フライトの透明度の高さはCONDOR AXEのおすすめポイントです!
特に注目したいのが、その透明度。
フライトやシャフトの中でもクリアタイプの商品というのはいくつか販売されていますが、その中でもCONDOR AXEはとても透明度が高く、フライトの向こう側(D20)がはっきり見えるほど透明なのがわかると思います。
ここまで透明度の高いフライトは現状ないのではないか?と思うくらいクオリティが高い商品ですので、一度実物を見てみてください!
スタッキング時の音の良さ
ダーツASMRが仮にあれば筆頭候補になるものが、スタッキング時の音でしょう。
ハードダーツプレイヤー達も、この音が好きな方は多いのではないでしょうか?
「どんな音がするの?」と思った方は、実際の音を下の動画で聞いてみてください!
ダーツを投げていてダーツ同士がぶつかった(スタッキング)ときに高い音が出ていると思います。
これがとても気持ちいいんです!
基本的にスタッキングした際には、バレル同士の接触で音が出るパターンがほとんどなのですが、フライト・シャフトの接触によっても音は発生します。
CONDOR AXEの場合は、それ自体が硬く出来ているのでCONDOR AXEがぶつかっても気持ちのいい高い音を聞くことができます。
この音が聞けるだけでも(180が出た時が最高だと思いますが)自分のグルーピングの良さがわかるので、練習する際のモチベーションの一つになるのではないでしょうか?
デメリット
ここまでメリットを挙げてきましたが、どんな商品もメリットだけではありません。
ここからデメリットとして紹介しますが、デメリットはメリットの裏返しでもありますので購入する際に気をつける所程度の気持ちで読んでいただけると幸いです。(ただ、あまりデメリットが思いつかなかったのでそれだけいい商品であるということをご理解ください。)
シャフトの長さが若干違う
実はCONDORのS,M,Lのサイズ(表にはショート、ミディアム、ロングと表記)は他のメーカーのシャフトの長さと少しだけ長く作られています。
シャフトの長さについては以下の記事をご覧ください。
ダーツを買うときに大体の人がポイントやフライト、シャフトを同時に買うと思います。特にシャフトを買うときに「Fitの3番」や「Lの330」、「Pro Gripのショート」などと言った言葉を聞いたことはありませんか?実は、メー[…]
今まで使用していたシャフトと長さが変わることが気になる場合は、出来れば一度試投できる場所で試してから購入を検討してみてください。
Tito各店舗でお試しすることもできますので、もし近くにTitoがあればぜひ一度試してください!
コスパが悪くなる
これは成型フライト全般に言えますし、比較するのもある意味間違っているとは思いますが、どうしても紙フライトよりコストがかかってしまいます。
紙フライトを使用する場合1セット(フライト+シャフト)250円〜500円程度で用意できますが、成型フライトは約1400~1600円程度と3倍近くの値段の差が出てきてしまいます。
CONDOR AXEの値段ははじめの方に書いていますが、1,580〜1,780円と成型フライトの中では決して高額な商品ではなく、むしろ他社の成型フライトとほぼ同じ価格で買うことができます。
また、CONDOR AXEはフライトとシャフトが一体となっている商品なので、どちらかが壊れてしまった場合でも交換する必要があることを考えると、使用頻度などによって少しコスパも悪くなってしまう点はちょっとマイナスかなと思います。(とはいえ、今まで使用してきて交換頻度が早くなるということはなかったのでそこは安心してください)
現状フライトの形が2種類しかない
今現在使っているフライトの形がシェイプ or スタンダードの方はそのままのりかえOKです。
しかし、それ以外の形(ティアドロップ・カイト・スリム etc.)を使用している人は、フライトの大きさが変わるだけでも飛びや投げ方に十分大きな影響を与えますので、『CONDOR AXEに乗り換えたい!!』と考えた時にはその点に注意してください。
CONDOR AXEは、フライトやシャフトの形が崩れにくい・ダーツのスタッキング時にはいい音が出る・クリアモデルでは透明度が非常に高いと3拍子揃ったハードダーツととても相性の良い商品です!
終わりに
紙フライト信者だった私も、今ではすっかりCONDOR AXEにハマってしまいました。
特にCONDOR AXEを使用してから自己ベストを更新できたのもあって私の中での信頼度はとても高くなっています。
一度使えばその良さがわかるので、是非購入を検討してみてください。