ダーツをしていて自分のセッティングで迷うことは多いと思います。
バレルだけでなく、シャフトやフライト・ポイント(ソフトダーツならチップ)など多くの商品が出ている中で、自分に合ったものを探し当てるのはなかなか難しいですよね。
そこで、この記事ではセッティングを考える上で『これを押さえておくといい』と感じるポイントを私の体験も交えてお話ししていこうと思います!
ダーツをはじめた人向けのおすすめセッティング
まずははじめてのマイダーツを購入した人向けのおすすめの決め方があります。
それは
プロモデルのダーツを買ってそのプロと同じセッティングにしてしまう
ことです。
販売されているプロモデルのダーツは使用者本人と同じスペックのダーツ(ただ、プロトを使用していたり、本人専用にカスタマイズされた物を使用しているプロもいますので本当に同じかどうかはわかりません。)ですので、プロと同じセッティングであれば少なくとも購入したダーツとの相性が悪いわけがなく、セッティングに関しては大きく外れることはないと言えます。
1番確実なのは、ダーツショップに行って店員さんにプロの方と同じセッティングになるようシャフトやフライトを用意してもらえば間違い無いでしょう。
もし
『近くにショップがない』
『店員さんに聞くのちょっと苦手です…』
という方であれば、Googleで検索して調べてからネットで購入もアリです。
セッティングを考える上で大切なポイント
だんだんダーツに慣れてくると、今度はより自分に合ったセッティングを求めていくことになります。
ここからはセッティングに迷う方向けに、私のセッティングを決める上で考えているポイントを紹介したいと思います。
早速箇条書きになりますが、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 刺さったダーツの角度(上下左右の向き)
- 投げる時に感じる抵抗
- グリップの影響
- ダーツの飛び方
以下詳しくお話しします。
刺さったダーツの角度
ダーツの刺さる角度はスタッキングが発生するために考慮しなくてはいけないポイントです。
具体的には
- 地面とダーツが平行になるよう刺したいのか、もう少し角度をつけて刺したいのか
- 刺さった部分がダーツで隠れずに見えているかどうか
- 3本ともバラバラな向きになっていないか
です。


実際に私の現在のセッティングもこの3点が満たされるように、というのを意識しながら決めるようにしています。
スタッキングって何?と言う方は、スタッキングについて記事を書いていますので、ぜひ読んでみてください!
SNSでも一時期話題になったりと、ハードダーツにおける技術の話において欠かせない話題の一つがスタッキングです。スタッキングと聞いて、ギャリー・アンダーソンやエイドリアン・ルイスなど名プレイヤー達の名前も浮かんできているのではないで[…]
投げる時に感じる抵抗
これは特にノーセットアップで投げる人には大事なポイントです。
ダーツを投げる時にフライトの大きさやシャフトの長さの組み合わせによっては、感覚的に上手くダーツが飛んでいかないことがあると思います。
テンポ良く投げるためにも、ダーツの投げづらさやスムーズに行かない感覚を覚えた場合はセッティングを変えてみてもいいのではないかと思います。(反対に、スムーズに行きすぎると感じている方もセッティングの変更を検討してもいいと思います。)
シャフトを短くすればするほど、フライトを小さくすればするほど抵抗が小さくなっていく傾向にあります。
感覚がよければ、多少飛び方がばたついても気にすることなく投げられるようになりますので、試してみてください。
他にもシャフトが短すぎてリリース時に手に当たってしまう場合や、ダーツを持った時にグリップした位置と重心のバランスがしっくりこない場合などはセッティングの見直しを図りましょう。
ここで一つ注意したい点が、セッティングの変更によって投げる感覚が変わった場合は元に戻そうとしないことです。
今まで積み上げてきた感覚をある意味一度リセットしてしまう行為でもあるので、初めに上手くいかなかったとしてもそれは当然のことです。
ですので、投げ感を変えるまでセッティングを変えるのであれば元には戻れないことを覚悟する気持ちでやってみてください。
グリップの影響
早速ですが、次の画像をご覧ください。

私のグリップなのですが、このように人差し指の第二関節にシャフトを当てています。
しかし、シャフトが少し太いと思うと2投目以降同じようにグリップすることが出来ないことに悩んでいました。
グリップの位置を変えてみたり、ダーツを持つ深さを浅くしてみたりと色々試しましたが、あまりうまく行きませんでした。
最終的に私は違うシャフトを使用することで解決しましたが、このようにシャフトの太さや材質によってグリップのしづらさや滑ってしまうなど、無視できない違和感がある人はセッティングを変えてみても良いかもしれません。
また、シャフトだけではなくポイントも影響する場合があります。
ポイントに指をかける人は、普通のポイントを使用するとかける指が滑ってグリップが安定しないことがあると思います。
その場合は、ポイント交換をして刻みのあるポイントに交換しましょう。
ポイント交換に関しては以下の記事をご覧ください。
※2022/2/27追記
現在のグリップがこちらになります。

全体的に変更点があるのですが、グリップに関してはグリップ位置が前になりました。
そのため、シャフトをグリップした時の問題やフライトが投げている途中で指に当たるなどは一切なくなりました。
ダーツの飛び方
※2022/2/27追記
セッティングに関してちょっと応用的な部分になるのですが、ダーツの飛び方、とりわけダーツをうまく風に乗せることができるようセッティングを考えることも大事になってくるのではないか?と試行錯誤中です。
アーチェリーや弓道などでは、遠くに飛ばす競技に使用される遠的矢というものがあります。
その矢はより遠く飛ばすための工夫として
- 重心位置を矢尻側(ダーツで言えばフライト側)にずらす
- 矢の長さを伸ばす
- 羽を小さくする
などをしています。
このように矢を調整することで、矢が進行方向よりやや上向きに飛ぶようになり風に乗せてより遠くに飛ばすことができるという仕組みです。
なんかこの効果でピンとくるものはありませんか?
いわゆる裏抜きをすることで得られる効果と同じですよね!
風に乗せるための工夫を下の表に簡単にまとめてみました。
フライト | 大きくする(揚力を増やす) |
シャフト | 伸ばす(シャフトを伸ばす代わりに金属シャフトにして重くするも可) |
バレル | 長いものを使う バレル本体の重心が後ろ目なものを選ぶ |
バレルに関しては調整できる人の方がむしろ少ないと思うので、フライト・シャフトの2つで調整することをお勧めします。
実際にPDCプレイヤーのダーツを見てみると、フライトが大きかったりシャフトが長かったりするのはこのためでしょう。
『ポイントはどうなの?』と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、ポイントはしっかりとボードに刺さることを重視したいので、今回は対象外としています。
特にハードダーツはルール上、ポイントの先端がボードに触れていないと点数になりませんので、うまくダーツが飛んでも刺さらない or 刺さりが甘いでは意味がなくなってしまうのでセッティングをする際も他のパーツよりは装着するポイントの長さに注意しましょう。
実際に投げよう
当たり前の話ですが、理論だけじゃ意味がないので実際に試してみましょう。
投げてみると自分が考えていたこと・思っていたことと、実際に起きたことが違うなんてことは多々あるのでめげずにトライアンドエラーを繰り返してみてください。
少し注意点があるのですが、セッティングを変えた場合は1日2日だけでなくある一定期間そのセッティングを続けてください。
その日が良くても次の日にはダメになることがとても多く、せっかく変えても結局元に戻しちゃうことがあります。
セッティングの良し悪しはすぐにわかるものではありませんし、中途半端にやめてしまうと元に戻ることができなくなる可能性が高いので、一度変えたらしばらく変えずに練習しましょう。
おわりに
これで全てだとは思っていませんが、執筆時点で私が考えているセッティングの見つけ方は上記のポイントを最低限抑えることでより良くなると信じています。
セッティング一つでも大きく変わる部分はありますので、自分にとってより良いダーツができるようにして行きましょう。