ハードダーツはソフトダーツと違って点数計算をしなくちゃいけないですよね。
おそらくハードダーツをやらない理由No.1は、この点数計算だと思います。
実際に
「計算面倒くさいなぁ」
とか
「計算に時間かかって迷惑になりそう」
など考えたり思ったりしたことありませんか?
この記事では、多くの人が苦手意識を持つダーツの点数計算について解決する簡単な方法と、計算を早くするコツを紹介していきます。
投げながら計算をするな!
突然ですが、皆さんは投げながら点数計算していませんか?
2本目まではいいものの3本目投げて思ったところと違うところに入った瞬間に今までの計算が吹き飛んで計算し直した、なんてことを経験した事がある人はとても多いんじゃないでしょうか?
私は投げながら計算している事は決して悪いとは言いませんが、私はやめたほうがいいと思っています。
投げている時は目の前のボードに集中して投げ終わった後に計算した方がより良い結果になっていると考えており、実際に「投げる前にどこに投げるか決めてから立つ」ことを意識し始めてから、以前より狙ったところに入る確率が上がったように感じています。
というのも、ダーツを投げている間は狙ったところに入れる事が大事になるので脳のリソースを可能な限りそちらに集中したほうが結果が良くなるというのが1つ。
また、狙ったところに入らず計算し直しとなったときに焦ってしまって余計に時間がかかったり、投げる体勢のままor中途半端に体制を崩した状態で計算し直して投げる方が結果的に悪くなってしまうことがもう1つ。
この2つの理由から私は『投げる前にどうするかを考えて、投げる間は考えない』ことをオススメします。
点数計算はパターンを覚える
『じゃあ刺さったダーツを計算する場合は?』と疑問に思うでしょう。
その疑問にお答えする前に、突然ですが質問です!
ハードダーツをした事がある、または試合を見た事がある人で『ハードダーツプレイヤー達やコーラーの計算スピードが想像以上にはやい』と感じた事がありませんか?
3本投げ終わったかと思ったらすぐに点数をコールしているのですが、あれにはちょっとしたカラクリがあります。
実は多くのハードダーツプレイヤーやコーラーはほとんど計算しておらず(もちろん刺さった場所によっては点数計算している場合もあります)、刺さった場所の組み合わせで点数を覚えているのです。
例えば、20シングル3本で60点とか、20・19・18シングルで57のように、刺さった場所で覚えて答えているだけなのでめちゃくちゃ計算早いように見えるだけなんです。
このようにハードダーツプレイヤー達は『ここに刺さってるから何点だな』みたいにパターンをたくさん知っているが故の計算スピードなのです。
覚えておくべき組み合わせは?
組み合わせ、と言っても一つ一つ覚えていくととてもすぐに覚え切れるものではありません。
ですので、最低限この組み合わせは覚えておこうと言われるものをせっかくですから今のうちに覚えてしまいましょう。
覚えておくと本当に試合の時などで焦ったりせずむしろ余裕が生まれるので、大会に出場したいという気持ちがあれば是非覚えておきましょう!
20と両隣のナンバーの組み合わせ
まず初めに、20とその両隣のナンバーである1・5の3つでできる数字の組み合わせは覚えましょう。
正直そこまで難しい数字ではないですし、暗算できるのであればそれでOKです。
下の表は覚えてほしいのと、少し戸惑ってしまうかもしれない数字の組み合わせを記載していますが、実際にハードダーツで遊んでみて追加で覚えていってください。
20+20+20=60 | 20+20+1=41 | 20+5×3+5=40 |
20+20+5×3=55 | 20+20+5=45 | 20+1×3+1=24 |
20・19・18のシングルの組み合わせ
次に覚えておきたいのは、20・19・18のシングルの組み合わせです。
ハードダーツをする上で狙うことの多い数字は20・19・18の3種類になると思いますし、はじめはこの3つのナンバーの組み合わせをサクッと覚えてしまいましょう。
17まで覚えることが出来ればより良いのですが、最低限この3つのシングルの組み合わせさえ覚えておけばOKです。
よく出る組み合わせを9つ書いておくので、覚えましょう。
20+20+20=60 | 20+19+19=58 | 19+19+19=57 |
20+20+19=59 | 20+19+18=57 | 19+19+18=56 |
20+20+18=58 | 20+18+18=56 | 18+18+18=54 |
クリケットナンバーの4カウント〜9カウント
次にクリケットナンバー(20〜15)の5カウント(5本分)〜9カウントの点数を覚えましょう。
これはアレンジに応用できるだけでなく、ソフトダーツでクリケットをするときにも応用できる部分ですので可能な限り覚えておきたい数字の組み合わせです。
クリケットナンバー/本数 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
20 | 80 | 100 | 120 | 140 | 160 | 180 |
19 | 76 | 95 | 114 | 133 | 152 | 171 |
18 | 72 | 90 | 108 | 126 | 144 | 162 |
17 | 68 | 85 | 102 | 119 | 136 | 153 |
16 | 64 | 80 | 96 | 112 | 128 | 144 |
15 | 60 | 75 | 90 | 105 | 120 | 135 |
20~17までの組み合わせは特にハードダーツで使う頻度が高いので是非覚えておきましょう。
16、15に関してはクリケットの点数計算でお世話になることも多いと思うので、クリケットをしながら覚えていけば十分です。
投げながら覚えよう
一通り覚えたら、次は投げて何点なのかを言う練習をしましょう。
実際に使ってみたり言うことで覚えるスピードが格段に早くなりますし、コーラーやスコアラーがいない大会の試合では、自分で点数計算してその点数をコールしながらダーツを抜かないといけないので、癖づけておくと便利です!
暗記する方法のコツはたくさんありますが、ダーツにおいてはダーツをしながら”〇〇点!”と声に出したり、一度投げる前に『ここに入ったらこうしよう』と考えておくことです。
対戦しながらできるとさらにいいですが、まずは一人で練習しているときにでもチャレンジしてください!!
計算を早くする方法
パターンで覚えていることもあるのですが、刺さった場所が思っていたとこと違うなんてことはよくあると思います。
そういう時は計算するのですが、おそらくこの時に計算スピードが遅くて相手に迷惑をかけるのではないか?と考えている人が多数だと思います。
まずはその意識を少し和らげられるような話をしていきましょう。
そもそも計算スピードが遅いからと怒る人はほぼいない
このことは多くのプレイヤー達が口を揃えて言っていると思いますが、少なくとも平場でハードダーツをしている人で計算スピードの遅さで怒る人は私がダーツをしている限り見た事がありません。
確かに相手の計算スピードが遅くてイラついてしまう人もいると思いますが、それよりも点数計算を間違えてコールしてしまう方が色々と問題になるので、計算の正確性の方がとても大事、と考えましょう。
また日本では計算が遅い場合は相手が「〇〇点ですよ」みたいに教えてくれる事が多いので、最終手段として相手に聞いちゃうのもアリだと思います。
大会に出たい、と言う人はスピードも大事になってきますが基本的には正確な点数計算さえできれば普段投げている時は問題ないので安心してください。
計算のコツ
とはいえ、計算スピードが速いに越したことはないので、ここから計算のコツを紹介していきたいと思います。
これは実際に私も試合等で使用している方法ですので使えそうだな、と思ったものだけでも使ってみてください!
計算結果をざっくりと見積もる
正確性重視しろ、と言ったばかりなのにざっくりってどういうこと?と思った方もいらっしゃると思います。
確かに正確性を重視すべきなのですが、最初から計算をがっつりせずに大体このくらいかなと目星をつけておく事が大事です。
例を挙げて説明しましょう。
投げたダーツが20→7→19と刺さったとしましょう。
計算をするときに20+7+19をいきなりするのではなく、大体の数を予想します。
20と19を足して1以上の数字が足される事がわかっているので、3本の合計は40を超えそうだなと予想できます。
そして、7を足すので19の下一桁と足すと3本の合計の下一桁が6になるのはわかると思います。
この二つを合わせると46となります。実際に計算しても46になりますよね。
このように最初から計算せずに概算することで少しでも計算の負担を減らす事ができます。
※注意点
計算スピードを上げるコツにはなるのですが、その分計算ミスしてしまう可能性が高くなります。これはあくまでも早く計算をするためのコツですのでご了承ください。
刺さった順番に計算しない
「これよくやってる! 」って思った人は多いのではないでしょうか?
ダーツを投げた順番に計算してしまうのはあるあるですよね。
ですが、刺さった順番で計算することをやめるだけで計算のスピードが上がるんです。
これも例を出してみましょう。
60→19→57とダーツが刺さったとします。
刺さった順番で計算すると、60+19をしてからその計算結果と57を足すので、79+57を最終的に計算します。
これを頭の中でこれを計算するのはちょっと大変ですよね。
ですので、順番を変えて計算してみます。
まずは19と57を足します。これは、19の4カウントですので76ですよね?(覚えていない方はこちらから戻れます)
あとは残ったT20を足し合わせて60+76=136となります。
79+57をするよりも計算しやすくなっていると思います。
このように計算する順番を変えることで楽に計算できるようになると自然とスピードも上がりますので試してみてください。
頭から計算する
計算するとなったときに、筆算するように1の位から計算していませんか?
この計算方法は正しく計算できますし正確なのですが、如何せんスピードが遅くなってしまいます。
ここで、頭から計算するという方法があります。
頭から計算する、と言うのは位の高い数字から計算するという意味です。
これも簡単な例を出します。
45+57をしてみましょう。
筆算のように1桁目から計算すると、5+7=12、40+50=90、90+12=102、みたいな計算が頭の中で動いていると思います。
これを頭から計算すると、4+5=9、5+7=12、9と12の1を足して答えは102になる、みたいな計算方法になります。
この計算方法は、実はそろばんを使用して計算するときと同じなのです。
実は私もそろばんを習っており(段位取得しました。)、その計算方法でダーツの点数計算を行っています。
この計算方法は本当に早く計算できるようになるので、可能であれば習得することをオススメします。
普段から計算するクセをつけよう
コツを紹介してきましたが、ただコツを知っただけでは使い物になりません。
まずは普段の何気ないところから計算する癖をつけてみましょう。
お釣りの計算から始めて、n01やスマホの電卓を利用して計算しながら実際にダーツを投げるのもアリです。(可能であればスコアシートを用意して練習するとさらに良いです。)
練習のうちからできるようにしておけば必要なときにできる事間違いなしですので、少しずつでもやっていきましょう!!
まとめ
今回の内容を簡単にまとめると、
- 基本は点数の組み合わせを覚えよう
- 計算するときははざっくり予想・順番に計算しない・頭から計算する
- 練習あるのみ
です。
計算に少しなれてきたらどんどん対戦して経験値を積んでいくと、より上達が早くなリますのでダーツをたくさん投げて身につけていきましょう!!