狙うためのスタンス?ダーツの立ち位置を考える

『ダーツを狙ったところに投げられない』という方や、『いつも右(左)にズレちゃうんだよね』という方は多いのではないでしょうか?

ズレの修正のために自分の投げ方を見直したりすることはとても大事なのですが、それはとても難しい修正になるかもしれません。

ですが、もし立つ位置を変えることでダーツの狙いをよりよくする可能性があるとすればどうでしょう?

今回は立つ位置が決まることによってダーツの狙いを決められるのではないか、ということについて考えていきたいと思います。

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狙うための立ち位置とは?

ダーツという競技は、自分が狙ったところにダーツを刺すゲームであることは皆さんも知っていると思います。

簡単に言葉にはできますが、いざ実際にやってみると思った通りにいかないことは常です。

もちろん100%自分の思い通りになることはないので(そんなことだったら誰でも9ダーツ連発ですし…)、可能な限り正確に投げられるように日々練習されている方が多いでしょう。

そこで今回私が提示したいことは『投げる時に狙う、という発想ではなく、狙ったところに毎回刺さる立ち位置を見つける』ことです。

今までの経験と得てきた情報をもとに考えた結果、立ち位置で狙う方法をマスターすることが実は一番ダーツの上達が早いのではないか?と推測しています。

細かい調整の限界

この推測に至った理由が、『人間ができる細かい調整に限界がある』ことです。

確かに人間の手指はとても器用で、いろんなことができますが、さすがに限界があったり習得できるにしても何十年とかかるものがあることも事実です。

いわゆる職人技と言われる類は、まさしく人間の細かな調整の頂点と言っていいでしょう。

これを『いかにダーツを狙ったところに刺すか』という点で見てみると、単純計算にはなりますが『狙ったところからどれだけ横ズレしても大丈夫なのか』を計算して見ました。

結論としては、『許容範囲が1°もない』となりました。

この結果を仮に正しいとした場合、『1°以下の大きさの角度を人間が果たして調整できるのか』という問題が発生します。

角度が1°、といってもわかりにくいと思うので、手元で許されるダーツの横振れ幅の許容範囲を簡単に計算してみると、ダーツの全長を8cmと仮定した時に左右約1.4mmの誤差しか許されないことになります。

さらに言えば、この修正を行うことができる時間も想像以上に短いことも手元でダーツの投げる方向を修正することの難しさを物語っています。

調べてみると、ダーツがテイクバックをして最下点に到達してからリリースするまでの時間が0.2秒以下であるとのことです。

どれだけこれが短いかというと、20代の人間が光を完治してから運動を行うまでにかかる時間が平均して約0.35秒なので一般的には至難の業と言ってもいいでしょう。

これらのことを「こんなん楽勝だぜ!」と言って調整できる方はなかなかいないでしょう?

正直、手元でダーツの左右のズレを調整するのは非常に難しい(というよりも、本当はほぼ無理なのかもしれない)ということがわかったと思います。

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ボードの真ん中に立つことが良いとされている幻想

皆さんはダーツを始めた頃、とりあえずボードの真ん中に立って投げた経験はありませんか?

かつて世界一に16回もなった伝説のダーツプレイヤーであるフィルテイラーが、DVDの中で『D20、ブル、D3を通る直線上に自分の足を置く』と発言をしているので、正しそうですよね。

何よりボードの真ん中に立てば20との直線距離が一番近いですし、左右の投げ分けも容易になったりなどメリットは十分にあります。

ただ、彼の師匠でもあるエリック・ブリストウやTV放送で初めて9ダーツを出したジョン・ロウは、真ん中ではなくボードの右側から投げています。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=r3ASH_fMoH0

ハードダーツは20を最も多く狙うので、可能な限り20との距離が最も短くなるように立ったほうが最小のエネルギーで最大のパフォーマンスが見込めそうなのは直感的に正しそうですよね?

もしもそれが正しいのであれば、ボードの真ん中に立って投げる人が圧倒的多数となるはずです。

しかし、現実はボードの真ん中で立っている選手(少なくともベスト16に入っている選手達)は圧倒的に多いとは言えません。

エリック・ブリストウやジョン・ロウはいずれもダーツのレジェンドプレイヤーとして有名な選手たちがボードの真ん中に立たなくても素晴らしい成績を残せている事実は押さえておくべきです。

このことからボードの真ん中に立って投げることに固執するよりも、自分の投げ方やフォームに合わせて結果的に狙ったところにダーツが刺さる立ち位置を見つけてしまうことが大事なのではないでしょうか?

立ち位置で狙いを決めよう

手元での調整は難しいことや真ん中に立つことが正しい訳ではないことがわかっても、「じゃあ一体どうするんだ?」と疑問に思う方がほとんどだと思います。

そこで、『投げ方は一切変えずダーツを投げて入れたいところに多く入ったところを自分の立ち位置とする』という方法で解決してみよう、と考えてみます。

まず、手元で投げる方向を調整するのは難しくても、オキやラインのどこに立つのかを調整するのは比較的簡単だと思いませんか?

手元での調整もミリ単位で毎回同じように出来るとは限りませんし、そもそも難しい作業を集中して行うにも、試合のレグ数が長ければ長いほど自分のスローを維持するのに相当な集中力・体力などを使用します。

『目で目標物を捉える』という意味では狙う必要はありますが、自分の体が自然に動いて狙っていたところにダーツを飛ばすことができれば、脳のリソースを自分の体のコントロールに割くことが出来て、結果的に楽に狙うことができると考えています。

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立ち位置を変えれば、体が勝手に調整してくれる

これを読んで、『投げ方を変えずにって言うけど、立ち位置変わったら投げ方も変わるじゃん!』という方もいらっしゃると思います。

それは間違いなくそうです。

今まで投げていた位置からダーツを投げるのと、立ち位置を変えた後にダーツを投げるのは感覚も投げ方も変わると思います。

ここで一番大事なことは、『その立ち位置でダーツがいかに投げやすいか』です。

今まで一生懸命に狙って投げないと入らなかったり、無駄に力が入りすぎて上手くダーツが飛ばなかったりする人たちは、もしかすると投げる時の立ち位置を変えることで解決できるかもしれません。

と言うのも、最終的には体に無駄な力が入らず狙ったところにダーツを入れられるようにするためにも、ボードの見え方やダーツを構えた時の体や視界の違和感などが立ち位置を変えることで大きく変化するからです!

『結局どこに立てばいいの?』と思う方もいらっしゃると思うので、立ち位置の候補について以前書いた記事を是非一度読んでみてください。

おわりに

いかがだったでしょうか?

今回の話はあくまでも私自身の経験に基づく考えを述べているだけにすぎませんが、少しでも立ち位置を変えてみてダーツのレベルアップに役立てれば幸いです。

これ以外にも、自分がいい!と思ったことはどんどん試してみてより良いダーツライフを過ごしましょう!

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