2日目で全ての国の1回戦が終了し、3日目からは2回戦を行います。
2回戦以降はシングルスを各代表選手が行い、お互いに1勝1敗となった場合にダブルスで決着をつける方式に試合内容が変わります。
ここから個人の力が必要になってきますが、それだけでは勝てないのがワールドカップの面白さでもあります。
早速ですが、そのワールドカップ3日目の結果を見ていきましょう!
ウェールズ、前回準優勝オーストリアを倒す
ウェールズ最強コンビは、前回準優勝と大金星を上げたオーストリアと対戦しました。
初戦はPDC OoMランキング2位のガーウィン・プライスと開催されたワールドカップ全てに出場しているメンサー・スルヨビッチとの対戦。
ガーウィンは、この試合でワールドカップ史上初めてシングル戦で100以上の上がり目を3回上がる偉業を達成しました。
1レグ目で156をT20→T20→D18で上がり、6レグ目149をT20→T19→D16、7レグ目142をT17→T17→D20と決めています。
特に6レグ目・7レグ目はガーウィンの勝利に直結するレグでもあり、その中でこの数字を上がり切ったガーウィンの強さを改めて認識できたことでしょう。
2戦目はオーストリアのロビー・ジョン・ロドリゲスがジャイアントキリングを達成しウェールズのジョニー・クレイトンを4−2で打ち破りました。
最後のダブルスでは、ロビーがT20→T20と来て180チャンスの前に観客を煽り、その次に投げるガーウィンも同じようにT20→T20と出して観客を煽るパフォーマンスで会場を盛り上げつつも最後はジョニーがD6を1本で沈め、トータル2−1でウェールズの勝利となりました。
オランダ、アイルランドを一蹴
オランダは執筆時点で今大会最高アベレージである104.81を出し、2019年に準優勝したアイルランドを寄せ付けずトータル2−0でベスト8進出となりました。
初戦のダニー・ノパートも100近いアベレージを出していますが、特に2戦目のディルク・ヴァン・ダイベンボーデに関しては、歴代8位となるアベレージ110.64という驚異的なスタッツを叩き出しており、オランダ人選手特有のスローテンポの速さと同じくらいの削りと上がりを魅せてくれました。
オランダはマイケル・ヴァン・ガーウェンが出れなくても、強さを誇るには十分な選手達がいることをアピール出来たでしょう。
オーストラリア、スウェーデンと接戦、トータル2−1でベスト8へ!
ワールドカップ3日目の初戦を飾ったオーストラリアとスウェーデンの対決。
オーストラリアの圧勝になるかと思いきや、蓋を開ければ接戦となりました。
サイモン・ウィットロックは試合中盤で少し調子を落としたのか2−3とスウェーデンのジョアン・エングストロムにリードを許してしまいましたが、5レグ目を18ダーツ、6レグ目を14ダーツと2レグ連取し4−3で勝利を収めました。
2戦目はスウェーデンのダニエル・ラーションが輝きを見せました。
5レグ目で132をDB→T14→D20と上がり2−3でオーストラリアのデーモン・ヘタからリードし、最終レグで80残りをきっちり3本で上がり見事3−4で勝利を収め、スウェーデンに希望を残しました。
しかし、最終戦のダブルスはオーストラリアコンビが強さを見せつけ4−2で勝利し、オーストラリアがベスト8へ進出しました。
ベルギー、ポーランドにストレート勝利
2日目に日本を倒したベルギーは、ポーランドを難なく倒しベスト8進出を決めました。
初戦はベルギーのディミトリ・ヴァン・デン・バーグとポーランドのクリストフ・ラタイスキのカード。
ディミトリもクリストフも試合中盤から終わりまで上がりにもたつきがあったものの、きっちり上がり切ることができたディミトリに軍配が上がり4−1でベルギーが勝利を収めます。
2戦目はベルギー代表歴の長いキム・ハイブレヒトとポーランドの新星セバスチャン・ビアレッキの対戦となりました。
キムは試合全体を通して素晴らしい削りを見せ、上がりの場面を除けば最低でも1本必ずトリプルを決め、ニックネームの『ハリケーン』を彷彿させるかのようなダーツを魅せてくれました。
セバスチャンもワールドカップデビューとは思えないほど素晴らしいダーツを打っていましたが、序盤キムにリードされていた分を巻き返すことは出来ず、トータル2−0でベルギーがベスト8進出です。
以下、3日目のハイライトになります。
3日目結果&4日目組み合わせ
3日目の結果はこうなりました。
Northern Ireland 2-0 New Zealand
Singles One: Daryl Gurney 4-2 Ben Robb
Singles Two: Brendan Dolan 4-2 Warren Parry
Singles One: Danny Noppert 4-1 William O’Connor
Singles Two: Dirk van Duijvenbode 4-1 Steve Lennon
Wales 2-1 Austria
Singles One: Gerwyn Price 4-3 Mensur Suljovic
Singles Two: Rowby-John Rodriguez 4-2 Jonny Clayton
Doubles: Wales 4-3 Austria
Germany 2-0 Denmark
Singles One: Martin Schindler 4-1 Vladimir Andersen
Singles Two: Gabriel Clemens 4-1 Andreas Toft Jorgensen
Evening Session (1900 local time)
Australia v Sweden
Singles One: Simon Whitlock 4-3 Johan Engstrom
Singles Two: Damon Heta 3-4 Daniel Larsson
Doubles: Australia 4-1 Sweden
Belgium v Poland
Singles One: Dimitri Van den Bergh 4-1 Krzysztof Ratajski
Singles Two: Kim Huybrechts 4-2 Sebastian Bialecki
England v Latvia
Singles One: Michael Smith 4-0 Nauris Gleglu
Singles Two: James Wade 3-4 Madars Razma
Doubles: England 4-2 Latvia
Scotland v Portugal
Singles One: John Henderson 4-0 Vítor Jerónimo
Singles Two: Peter Wright 3-4 Jose De Sousa
Doubles: Scotland 4-0 Portugal
4日目の組み合わせは
Netherlands v Northern Ireland
Wales v Germany
Belgium v Australia
England v Scotland
となり、結果的にベスト8をシード国が全て埋めることとなりました。