2021 Grand Slam of Darts 1日目

Grand Slam ©︎ 2021 onlinedarts.com

ついにGrand Slamが始まりました!!

出場者は誰もが実力者という中で激しい戦いが繰り広げられる大会ですが、1日目はどうだったのかを早速みていきましょう!!

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1日目アフタヌーンセッション

まずは簡単にGrand Slam一回戦の説明をします。

Grand Slamは初戦はグループステージとなっており、A~Hの計8つのグループに分かれその中で総当たり戦を行い、上位2名が2回戦進出となります。

引用:https://twitter.com/OfficialPDC/status/1458773811818598400?s=20

アフタヌーンセッションではグループA・B・C・Dの4グループが2回戦進出をかけて戦います。

グループE・F・G・Hはイブニングセッションとなりますので、この記事を読み進めていただければ内容を確認できますのでぜひ最後まで読んでみてください。

まずはアフタヌーンセッションのハイライトを見ておきましょう!

ここから簡単な試合の感想や見るポイント等を書いたものとなります。

グループA

Krzysztof RatajskiがMartin Schindlerに5-1で勝利を収めました。

お互いにダブルが決まらず伸びてしまう展開もありましたが、Ratajskiが削りの速さでSchindlerよりもダブルへのトライが多く勝利した印象の試合でした。

 

Gerwyn PriceとNathan Raffertyの試合はPriceの勝利に終わったものの、驚くことに5-4と接戦でした。

RaffertyはGrand Slam初出場ということもありPriceの圧勝と思われましたが、削る時はしっかり削りダブルもきっちり決める素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

Priceは2レグ目と4レグ目でそれぞれ170・167アウトにチャレンジして最後のブルが決まらず、というシーンが1番盛り上がったのではないでしょうか?

最終レグもPriceがダブルを決められず、Raffetyが82を上がるチャンスが来ましたが決められずとドキドキする展開でした。

最後はD5を決めたPriceの勝利となりました。

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グループB

ここでは大番狂わせが起きました。

ユースチャンピオンのBradley BrooksがMervyn Kingを5-1と圧倒しました。

なんと言ってもBrooksはチェックアウト率が45.5%と驚異的な数字を残しており、これには流石のKingもなすすべなしという内容でした。

©︎ 2019 Sven Mandel

グループBの2つ目の試合は、Jonny ClaytonとRusty-Jake Rodriguezの対戦です。

先月行われたWorld Grand Prixで優勝したClaytonは勢いが衰えることなく、最初からRodriguezを圧倒していました。

Rodriguezも4・5・7レグ目と取っているものの、最終スタッツ101.5と好調のClaytonに5−3で負けてしまいました。

グループC

ここでも大波乱です。

Jim WilliamsがJames Wadeを5-4と接戦の上勝利しました。

Williamsは最小のレグで104を上がり、いいスタートを切りましたが、Wadeも負けじと2レグ目と3レグ目を連続で取るなどシーソーゲームが続きました。

スタッツを見てもほぼほぼ変わらず、チェックアウトもお互いに12回チャンスがあったので最終レグで決め切ったWilliamsが勝利を手にしました。

最後のWadeがササッとボードからダーツを抜き戻っていったシーンが少し気になりますが、

 

Rob CrossとBoris Krcmarとの勝負は、最近調子が良くなってきているCrossが5-0とKrcmarを圧倒しました。

Krcmarも上がり目を出せているものの、ダブルを入れられない + Crossがしっかり決め切ってくるので上がれない状態が続いてしまっていました。

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グループD

実はGrand Slam初戦だったのがStephen BuntingとRyan Joyceの試合でした。

この試合ではBuntingが106.7というスタッツを出したものの、Joyceが上がれる場面でしっかり勝ち切り勝利もをもぎ取りました。

 

Chris DobeyとRowby-John Rodriguezの対戦はRodriguezが5-3で勝利を収めました。

DobeyはGrand Slam開催2日前に出場予定だったDimitri Van den Berghがコロナウイルス陽性で欠場となり、急遽出場が決まった中での試合でした。

Rodriguezも2021 World Cup以来のビッグマッチなので結構接戦になるかと思いましたが、トンの多さと上がるチャンスの多さでRodriguezの方に軍配が上がりました。

1日目イブニングセッション

グループE~Hの試合は順当と言ってしまえば順当な結果でした。

ですが、個人的にはイブニングセッションの方が面白い試合が多い印象でしたので、一度ハイライトをご覧ください。

グループE

イブニングセッション初戦のGabriel ClemensとMike de Deckerの試合は、Clemensが実力を見せつけ5-1で勝利しました。

チェックアウト率も45.5%、上がり目チャンスも11回と非常に素晴らしいパフォーマンスを見せているClemensにde Deckerも太刀打ちできませんでした。

勝負の分かれ目は1・2レグ目でde Deckerが上がり切れなかったところでした。

 

Peter WrightとFallon Sherrockの試合は、5−1でWrightが勝利しました。

Women’s Seriesでは圧倒的な強さを見せていたSherrockでしたが、Wrightの強さが目立つ試合でした。

特に2レグ目はWrightが180→100→180と圧倒的な削りの速さを見せ、41残りをきっちり2本で上がり切りました。

スタッツだけ見ればSherrockも他のプレイヤーに負けないくらい打っているので、今後の試合も楽しみです!!

グループF

2020 Grand SlamのチャンピオンであるJose de SousaとMatthew Campbellの試合は、チャンピオンの貫禄を見せたde Sousaが勝利を収めました。

3レグ目をなんとか手にしたCampbellでしたが、de Sousaは140+の回数が7回と安定した強さを見せ終始Campbellを圧倒する試合展開となりました。

またde Sousaのチェックアウト率が驚異の83.3%と非常に高い数字を残しており、この上がりの強さが勝利を引き寄せた要因でしょう。

 

1日目のベストバウトと言っても過言ではない試合がMensur SuljocivとLuke Humphriesの試合です。

お互いにスタッツが100オーバー、チェックアウト率も50%を超えるという非常に激しい戦いでした。

序盤からシーソーゲームになりましたが、6レグ目をSuljovicが取ってから勢いに乗りそのまま勝利へと結びつきました。

ここまでくると本当に上がりの強さだけでなく、試合の流れの持っていき方も重要なのがよくわかる試合とでしたね。

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グループG

このグループは実力差が如実に出てきた試合となりました。

Michael van GerwenとLisa Ashtonの試合は5-0とAshtonをホワイトウォッシュするという結果になりました。

終始安定した削りの速さで相手に上がるチャンスを一度も与えない圧倒的な強さを魅せてくれたMvGは、以前のような強さを取り戻しつつあり今後のパフォーマンスを期待したいですね。

 

Joe CullenとJohn Hendersonの試合も、結果として5-0でCullenが勝利しました。

初めの2レグはHendersonが有利な場面がありましたが、Cullenは180を合計4回もだし、Hendersonに追随を許さない試合展開をしていました。

Cullenは今年に入ってから高水準のパフォーマンスを見せてきていますので、遅くとも来年にブレイクするだろうと私は考えています。

グループH

このグループはGrand Slamのグループの中で1番豪華なメンバーでの試合となったと言っていいでしょう。

Gary AndersonとJoe Davisの試合は5-1でAndersonの勝利となりました。

Davisは肘の怪我に苦しみ自分のダーツをすることができず、スタッツも66.95と非常に残念な結果となりました。

Andersonも昨年からコンディション不良が続きパフォーマンスの低下が目立っていましたが、この試合でも82.39と他の選手のスタッツにくらべると勝ち進むのに不安なスタッツを残しています。

私がダーツを始めた頃のAndersonはまさに最強だったので、この頃までとは言いませんがまた同じくらい素晴らしいダーツをしてくれると信じて観戦していきます。

 

一方Michel Smith とRaymond van Barneveldの試合は非常にハイレベルな試合となりました。

Smithは平均スタッツ100.43、Barneyは96.48と高水準なスタッツを叩き出し、チェックアウト率もほぼ互角という見ている側は非常に楽しい試合となりました。

一度は引退宣言したものの2021年にツアーカードを再取得したBarneyは、2021年序盤は成績があまり振るわなかったもののこの試合で今後が非常に楽しみとなりました。

Smithもシーソーゲームが続く中、最終レグで170トライからの25残りを2本できっちり勝ち切る強さを見せてくれました。

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終わりに

1日目も内容が濃く、非常に楽しい試合が多かったです。

グループステージは11/16日まで行いますので、まだまだどの選手にも2回戦進出の可能性はあります。

昨年のde Sousaのようにニューカマーが優勝するか、ここ最近調子の良いウェールズコンビか、復活のMvGか、誰が優勝するか本当にわからない大会となっていて楽しみですね。

 

2日目以降はもう少し内容を絞ってこれは見てほしい、という試合をピックアップして書いていこうと思うのでその辺りをご了承ください。

 

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