Grand Slam of Darts 5&6日目

Grand Slam ©︎ 2019 Sven Mandel

グループステージも終わり、トーナメント形式による2回戦目が始まりました。

猛者達を押しのけ勝ち上がっても、また猛者達と戦うGrand Slamですが、誰が優勝してもおかしくないメンバーになりつつあります。

そんなGrand Slam2回戦の結果等をみていきましょう!!

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2回戦の結果

結果発表の前に、まずはハイライトをご覧ください。

動画自体が長いので、見ずに先に進んでもOKです。

それでは結果を見てみましょう!

5日目は以下の通りになりました。

Rob CrossとRyan Joyceの試合は序盤はお互いにキープを続け3-3としましたが、7レグ目からCrossのダーツが冴え始め、13レグ目をJoyceが1レグ取ったもののほぼ反撃を許さず勝利しました。

Crossが復活しているのを見ると、今後のPDCのトップ争いがまた面白くなりそうですね。

James Wade、Jonny Claytonは若手を寄せ付けない圧倒的な力の差を見せつけていました。

スタッツもさることながら、Ton以上での削りの回数に差が開いている事とチェックアウト率が60%オーバーという驚異的な数字を叩き出しており、2人の若手はOoMトップランカーの実力を身をもって体験した事でしょう。

一方、Gerwyn PriceとBradley Brooksは激しい戦いとなりました。

序盤はPriceが専攻するも8レグ目からBrooksの反撃が始まり12レグ目で6-6とタイに持ち込みました。

そこからシーソーゲームが続きましたが、15レグ目からBrooksの上がりでのミスが目立ち始め、その隙を逃さずPriceが上がりを決め最後に40残りを2本で上がり10−8で勝利しました。

正直に言えばここでBrooksの勝利の可能性は十分ありましたが、ダブルを上がれないのは痛手でした。

スタッツを見てみると、チェックアウト率がPrice38.5%に対しBrooksは27.6%となっています。

上がりチャレンジ回数がPrice26回に対しBrooksは29回とPriceを上回っているので、上がるところできっちり上がれなかったのが今回の勝敗の分かれ目と言っていいでしょう。

続いて6日目は以下の通りになりました。

Michael SmithとJoe Cullenの試合は、Smithの勝利に終わりました。

中盤でCullenがSmithよりも削っていたものの、上がりミスが続いてしまったのが勝負の分かれ目となりました。

なんと言っても、Smithが勝負を決めた15レグ目に9ダーツトライをし、60→57まで決めてD12を外したシーンが1番盛り上がったと思います。

Smithは以前にもGrand Slamで9ダーツトライをしてD12を外す、ということがあったのでリベンジならずとなっています。

Peter WrightとJose de Sousaの戦いは熾烈なものとなりました。

2020 Grand Slamでのチャンピオンであるde Sousaは、終始削りの面でWrightよりも優れていました。

上がり目を出すタイミングはほぼ同時なのですが、Wrightが3桁残りに対しde Sousaは基本2桁残りと有利な状況を作っていたのが印象的でしたね。

Wrightはde Sousaが上がりきれなかったタイミングでダブルを打ち、一歩も引かない試合を見せていました。

試合は最終レグまでもつれ込み、Wrightがここぞと言わんばかりに140→100と好スタートを切ってそのまま勝ち切ることに成功し見事準々決勝へ進出しました。

Mensur SuljovicとFallon Sherrockの1戦は、Sherrockが勝利を飾り歴史を塗り替えています。

2020 World Championshipでも戦い、Suljovicに勝利し歴史に名を残したSherrockですが、奇しくもまたSuljovicを倒しての勝利となりました。

試合内容は中盤からSherrock優勢でゲームが進み、その間Suljovicに1レグ取られたのみで10−5と素晴らしい成績で勝利を収めました。

正直Sherrockまた勝っちゃうだろうな、と思っていたもののいざ実際に起きると本当にびっくりするものですね…(笑)

Michael van GerwenとGary Andersonの戦いは10-8でGerwenの勝利となりました。

ここ最近調子が上がらなかったAndersonもBarneyやGerwenなど長年戦った相手には大会に相応しいダーツを見せてくれています。

お互いにスタッツ100オーバーと素晴らしい試合で、チェックアウト率、ハイオフの数字もほぼ同じ数値となっています。

ただ、ここ直近の試合で調子が戻ってきたGerwenはAndersonに比べて気持ちの面で押していた印象を受けました。

Price然り、Gerwen然りワンツートップの選手がGrand Slamでギリギリでの勝利となっているのを見ると今後の成績が不安に見えますが、それでも勝ち切れる選手だからこそ最強の名を手に入れているのだなと私は思っています。

 3回戦組み合わせ

3回戦の組み合わせは以下の通りになります。

Gerwyn Price vs Jonny Clayton

James Wade vs Rob Cross

Peter Wright vs Fallon Sherrock

Michael van Gerwen vs Michael Smith

Walesコンビの対決とイングランド代表経験者同士の対決はとても見応えがありそうですね〜。

Sherrockは果たしてWrightを倒して準決勝の舞台まで駆け上がるのかも要チェックです!!

3回戦はFirst to 16 legsととても長いので、11/19は上2つの試合となっています。

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ぜひ見てほしい試合

今回ピックアップする試合は、

James Wade vs Rowby-John Rodriguez

Michael van Gerwen vs Gary Anderson

の2つです。

まずは1つ目の試合James Wade vs Rowby-John Rodriguezからです。

この試合はWadeのニックネーム”The Machine”のように、全体を通して彼の安定感が光る試合でした。

1レグ目はRodriguezがキープするものの、2レグ目からWadeが安定した削りと上がりでRodriguezに何もさせず9レグ連取を達成しています。
この日のWadeは特に100+の回数が極めて多く22回となっており、90点台の削りも多いのが印象的でした。
Rodriguezも上がり目は出しているものの、Wadeよりも削りがあと1歩足りないパターンとWadeがしっかりとハイアウトを決めてくるパターンの2つでなかなか上がるチャンスが来ない試合展開となっていました。
後者はともかく、前者の部分で差が生まれてしまっているのでRodriguezの今後のレベルアップに期待しましょう!!
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2つ目の試合は、Michael van GerwenとGary Andersonの試合をピックアップしました。
”Fallon Sherrockの試合の方がいいだろ!!”という方もいらっしゃると思います。
私も悩みましたが、試合の内容としてより面白いのは?を考えた結果この試合にしました。
なんと言っても、ほぼフルレグの試合にも関わらず30分以内に試合が終了するという圧倒的なスピード感に驚きました。
比較として、上で紹介しているWadeとRodriguezの動画は約28分ですが、試合結果は10-1とMvGとAndersonの試合とレグ数に差があります。
お互い投げるテンポがはやいというのはありますが、それでもこのスピード感での試合はすごいですよね。
スタッツはGerwenが100.43、Andersonが100.68とAndersonが少し上回っています。
上がり目チャンスがGerwen25回に対し、Andersonが23回とほぼほぼ変わらないのでいかにダブルを決められるか、が特に重要であった試合でした。
みてほしいシーンとして、5レグ目にAndersonが180→180と9ダーツトライをしたシーンがあります。
残念ですがMichael Smithのように8ダーツ目までとはいかず、最初のダーツでS20だったのが惜しかったですよね。(動画の5:30あたりから見られます。)
見応えは今大会の中でも1、2を争う内容でしたので一度はぜひ見てみてください。

おわりに

長いGrand Slamもついに残すところあと3日となりました。

11/19~20で準々決勝を行い、11/21に準決勝・決勝を行う日程となっています。

World Championshipとは違うダーツ界最強を決める戦いを、果たして誰が制するのかワクワクしますね!!

もちろん今大会で最も注目すべき選手はFallon Sherrockに間違いありません。皆さんもぜひ応援しましょう!!

個人的にはJonny ClaytonかMichael Smithが優勝してほしいなと思いますが、皆さんは誰が優勝すると思いますか?

ダーツ仲間や友達と話して優勝するのは誰かを予想してみてはいかがでしょうか?

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