BoyleSports World Grand Prix 2021をみよう!

World Grand Prix ©︎ 2020 onlinedarts.com

PDCの大会が多く開催される季節がやってきました。
10月から始まるこの期間はPDCプレイヤー達にとって重要な試合が多いので気合が入っていると思います。

そんな季節のスタートとして、World Grand Prix(ワールドグランプリ)が開催されます。
普段のPDCの大会とちょっと変わった点もある面白い大会なのでここで事前知識を少しつけてから大会を見て楽しんでください!!

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大会概要

まずはどんな大会なのかを見ていきましょう。

ワールドグランプリとは?

ワールドグランプリは1998年から始まるPDCの中で3番目に古い大会です。
メインスポンサーは例年Sky Sportsというイギリスのスポーツ専門チャンネルだったのですが、2021年はBoyleSportsというアイルランド最大の独立系ブックメーカーがメインスポンサーになりました。

この大会の最大の特徴は、PDCの大会の中で唯一ダブルインスタートをルールとしている大会なことでしょう。
通常の大会では、オープンインと言ってどの場所からでもダーツが刺さればゲームが始まるのですが、ダブルインの場合は各ナンバーのダブルとインブルに入らなければゲームが進まないというルールになります。

このダブルインをルールとして設定しているため、2001年からは英語の発音上同じであるアイルランドの首都ダブリンで開催されるようになりました。
こういう洒落を言えるのはどの国でも同じようですね。笑

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いつ・どこでやるのか

今年のワールドグランプリは10/3~10/9の1週間かけて行われます。

10/3・4の2日間で第1ラウンドを行い、10/5・6で第2ラウンド、10/7でベスト8、10/8でベスト4、最終日の10/9で決勝戦となっています。

例年であればワールドグランプリはアイルランドの首都であるダブリンで行われるのですが、2021年はLeicester(レスター)にあるMorningside Arena Leicesterで行われます。

レスターは以前元日本代表の岡崎慎司が所属していたレスター・シティというサッカークラブがあるので聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
ちなみにこの会場はレスター・ライダーズというバスケットボールチームのホームアリーナだそうです。

出場者と組み合わせ

出場者と組み合わせは以下になります。

総勢32名の選手が出場します。
選出方法はPDCオーダーオブメリット上位16名+PDCオーダーオブメリット上位16名を除くプロツアーランキング上位16名となっています。

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試合形式

試合はセット形式になっており、1セット取るためには5レグ先取が必要になります。

1回戦から決勝までの形式は以下の通りになります。

1回戦Best of 2 sets
2回戦Best of 5 sets
ベスト8Best of 5 sets
ベスト4Best of 7 sets
決勝戦Best of 9 sets

また、ワールドグランプリにはタイブレークがありません。
ですので、1回戦でセット数が2-2となった場合は次のセットが最終セットになりますしレグで2-2となった場合でも5レグ目が最終レグとなります。
こうでもしないと試合時間が圧倒的に長くなってしまう上に、選手達の疲労も考えるとこの処置は当然といえば当然ですね。

賞金

賞金はPDCの大会の中でも5番目に多い金額で、総額450,000ポンド(約6750万円)にもなります。
PDCオーダーオブメリットにも大きな影響を与える大会での中では賞金が3番目に多い大会となります。
というのも、賞金額が高いプレミアリーグとグランドスラムの2大会はオーダーオブメリット対象外(出場できる選手が限られるため)なのです。

ですので、オーダーオブメリット上位の選手のみならず出場する選手達の意気込みも相当なものになります。

賞金の振り分けは以下になります。

優勝£110,000
準優勝£50,000
ベスト4各£25,000
ベスト8各£16,000
2回線敗退各£10,000
1回線敗退各6,000

りょふくんの注目ポイント

今回私が注目している点は主に2つです。

1つずついきましょう!

誰が優勝するか?

2020年に優勝したのはこの男。

©︎ 2019 Sven Mandel

執筆時点でPDCオーダーオブメリット1位のGerwyn Priceです。
今年はプレミアリーグをコロナウイルス感染により欠場だったり、ジブラルタルダーツトロフィーも肘の手術のために途中棄権など心配になることが多いPriceですが、今大会で優勝を決めて2連覇となるか楽しみです。
まだ、ワールドグランプリにおいて連覇を達成したのはフィルテイラーとマイケルヴァンガーウェンの2人のみなので3人目となれるか注目です。

また、この大会で2度の優勝経験を持つJames Wadeもどこまでいけるのか是非注目しておきたい選手です。

ナインダーツ達成者が出るか?

ただでさえ難しいナインダーツですが、ワールドグランプリはダブルインである関係上通常よりもナインダーツの難易度が高くなっています。

ダブルインの場合、ナインダーツを達成するためにはD20・D17・インブルのどれかからスタートしないといけない上、スタートとフィニッシュのどちらかで必ずインブルを決めなくてはいけないので相当なナインイドになっています。

2011年にBrendan Dolanが史上初のTV放送中にダブルインでのナインダーツを達成し、彼のニックネームである”The History Maker”の由来になりました。

その3年後の2014年にJames Wade vs Robert Thornton戦でお互いにナインダーツを達成していて(これも十分すごいのですが…)、以来ワールドグランプリでのナインダーツ達成者は出ていません。
彼ら以外にナインダーツを達成する選手が出てくるのか楽しみです。
ちなみに、ダブルインでのナインダーツ達成した時のルートは3人とも同じで160→180→161となっています。
他のルートによる達成者はまだいませんので、いつ出てくるのかも楽しみですね。

おわりに

ワールドグランプリは試合形式の特殊性から誰が勝ち上がってくるかがわかりにくい大会です。
その分シンデレラストーリーも比較的発生しやすい大会になっているため、新チャンピオンが出てきてくれるのがとても楽しみです。

PDC公式Twitterに2回戦以降の欄が空になっているトーナメント表が出ていますので、それを使って誰が勝ち上がってくるかダーツ仲間と一緒に予想してみてはいかがでしょうか?

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