ダーツのスイッチングとは?意外な事実が明らかになった!!

ソフトダーツとハードダーツでは多くの点で違いがあります。
スタッキングやアレンジ、バレルの重さなど様々ですが、その中でスイッチングというものがあります。

今回はこのスイッチングについて紹介とスイッチングの必要性についてお話ししていこうと思います。

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スイッチングとは

スイッチングは、ハードダーツにおいて狙う場所がダーツと被ってしまう、ダーツの刺さりが甘くなって後続のダーツを入れるのが難しいと感じた時、またはアレンジでより良いダブルが残せる時などに別のナンバーを狙うことを言います。

ソフトダーツにおいてはスイッチングというものはほぼ使われることがありませんが、ハードダーツでは多くの選手がスイッチングを行います。

1番わかりやすい例はRob Crossでしょう。

彼はスイッチングのお手本ともいうべきプレイヤーの一人で、スイッチング後のT19のヒット率がとても高いのです。

どれほどなのかというと、スイッチングしたときにT19によく入る状態ならCrossが勝つ確率が高いといってもいいくらいです。

スイッチングは必要なのか?

そんなスイッチングですが、結論から言うとスイッチングはハードダーツにおいてはとても重要です。

ソフトダーツでも有効ではありますが、基本的にはしなくてもいいと思います。

ではなぜハードダーツにおいてスイッチングが重要なのかを見ていきましょう!!

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ボードのレイアウト上19はとても良い数字である

ダーツボードで19は7と3の間にあるのですが、他のクリケットナンバーに比べて、左右にダーツが外れたとしても削った点数が多くなりやすいと言うメリットがあります。

下の画像を見てもらいたいのですが、18・17はそれぞれ両隣が1・4と2・3で低い点数が割り当てられていることからも19は恵まれていることがわかると思います。

クリケットナンバーの両隣の数字を見てください。

実際に数字で比較して見てみましょう。

各トリプルに100,000回投げた時の平均スコアを調べてみると、20が1番高いのは、直感的にもわかりやすいと思います。

19を見てみると、20の時と比べて期待できる平均点の差が1点分しかないのです!

Average scores per dart:
Treble 20 34.36
Treble 19 33.10
Treble 18 30.88
Treble 17 28.55
Bullseye 27.17

参考文献:https://www.pdc.tv/news/2018/06/12/stats-analysis-switch-or-not-switch

シングル1本で1点、トリプル1本で3点差がつくのにもかかわらず平均すると1点差と言うことは、無理して20を狙い続けなくても19へスイッチングしても、削ることができる点数に大きな影響を与えないと言うことになります。

また、19はダーツボードの下側にある数字なので20に比べて狙いやすいことも考慮すべきです。

もちろん17でも構わないのですが、同じ高さでわざわざ低い点数で削ることもないと思うので19を狙って投げる方がより早く上がり目を出す可能性が高まるでしょう。(アレンジの時は別ですが…)

これらを鑑みると、19へのスイッチングはメリットが多いと言えるでしょう。

トリプルを入れる可能性を高めるため

”スイッチングとは”でも書きましたが、スイッチングは基本的に狙いたいところにダーツが被って邪魔になっている場合に行うことが多いです。

もちろん狙えるのであれば基本的には20を狙い続けたほうがいいのはわかると思いますが、より多くの点数を削るためにもトリプルに入れることで早く上がり目を出すことの方が勝利につながることを考えると、無理に20を狙い続けるよりも19や18などのトリプルを入れた方がいいと思いませんか?

論より証拠ではありませんが、実際にトリプルヒット率を見るとよりわかりやすいと思います。

2018年に開催されたPDCの大会全てで最初の3本のトリプルヒット率を比較すると、20の時は39.09%であるのに対して19では39.34%と0.25%上回っていると言う結果が出ています。

ただし、これは19が1本目ではなく2本目、3本目に狙うことが多いことが影響しています。

次の画像をご覧ください。

参考:https://live.dartsdata.com

Averagesの欄を見ていただきたいのですが、各1本目〜3本目の得点の平均が表示されています。

尻上がりに点数が増えているのがわかると思います。スタッキングやダブルを狙っている場合などの要因もありますが、少なくとも2本目と3本目の点数が高いことが19のトリプルヒット率が高いことと関係が少なからずあると言えるでしょう。

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バウンスアウトの可能性を減らせる

ハードダーツはルール上、ポイントの先端がボードに触れていないと点数として計算されません。
これは後続のダーツがすでに刺さったダーツを弾き飛ばしてしまった場合も床に落ちてしまったら0点になります。

最近のボードは麻の質がよくなったのとスパイダーが細くなったのもありバウンスアウトする可能性が少なくなってきていますが、それでも運悪くバウンスアウトしてしまうことは十分にあり得ます。
そして、ダーツの刺さり方が悪いまま同じところを狙うとそれが起きる確率が高くなってしまいます。

そこでスイッチングを行うことでバウンスアウトを未然に防ぎ、削りのスピードを落とすことなく試合展開を運ぶことが出来ます。

もし試合の中で”危ないな?”と感じたら、スイッチングをするようにしてみてください。

おわりに

スイッチングは01で勝つために必要な技術の一つです。

いきなり実践しようと思ってもなかなか思うように動けないと思うので、スイッチングを日頃からしてなれておきましょう。

ソフトダーツをメインで遊んでいる方はクリケットで同じような動作をすることがあると思うのでスイッチングの練習をしていても損はないと思います。

PDCやFido Onlineなどでハードダーツの大会がYoutubeで見てみると、スイッチングだけではなく試合に勝つための様々な工夫を見ることができますので、もしも興味が湧いた方がいらっしゃればぜひ動画や大会会場に行って見てみてください!!

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