Grand Slamも2日目、熱い戦いがまだまだ続きます。
1日目で負けてしまった選手は2回戦進出のために勝利を得ようとプレッシャーがかかり、1日目に勝った選手は2回戦進出を確実にするために必死に戦う姿が見られました。
そんな2日目の試合をピックアップしつつ感想を書いていきます。
アフタヌーンセッション
アフタヌーンセッションの結果は以下の通りになります。
𝗥𝗘𝗖𝗔𝗣
Gerwyn Price and Jonny Clayton were among the winners in the afternoon session.
We’re back from 1900 GMT with action from Groups E-H. pic.twitter.com/NN0mIfrAHG
— PDC Darts (@OfficialPDC) November 14, 2021
また、ハイライトはこちらになります。
Mervyn KingとRusty-Jake Rodriguezの接戦もワクワクしたのですが、アフタヌーンセッションで見てほしい試合は
- Ryan Joyce vs Rowby-John Rodriguez
- Jonny Clayton vs Bradley Brooks
の2試合です。
早速ですが、試合の内容等を見ていきましょう!!
Ryan Joyce vs Rowby-John Rodriguez
最初はRodriguezが優勢かと思われましたが、1レグ目をJoyceが取るとそこから立て続けに3レグ連続で勝ち、4−0に持ち込みます。
負けじとRodriguezも5レグ目に120を上がりますが、Joyceの削りの速さにあと一歩及ばす5−1でJoyceの勝利となりました。
スタッツを見ていきましょう。
Joyceはアベレージ108.11、Rodriguezは101.08と共に100オーバーという素晴らしいダーツを見せています。
Ton数もほぼ互角ですが、決定的な差は削り方でした。
Joyceは90点台の削りをRodriguezよりも多く出しているため、上がり目が必ず相手よりも1ターン早く出ていました。
それがチェックアウトに現れて、JoyceはRodriguezの2倍もの上がりチャンスがあり62.5%のチェックアウト率でRodriguezに圧勝。
Joyceはほぼ2回戦進出を決め、Rodriguezは16日のStephen Buntingとの対戦結果により決まるといった状態です。
Jonny Clayton vs Bradley Brooks
昨年から輝きを放つClaytonと、若手選手の中でも有望株であるBrooksの1戦は見逃せません。
Claytonは序盤からTonを量産しBrooksに力を見せつけますが、Brooksも必死についていき6レグ目までシーソーゲームとなっています。
特に5レグ目でBrooksが100をS20→D20→D20と上がったシーンに観客は盛り上がり、解説はベタ褒めでしたね。
7レグ目・8レグ目と圧倒的な削りスピードとインブルを射抜く正確さでClaytonが2勝を上げました。
スタッツで見るとClaytonがアベレージ103.43、Brooksは95.72とPDCタイトルホルダーの力をあらためて認識する結果となりました。
Brooksは少ないチャンスを物にし、格上の相手にここまで戦えることを証明したので今後に期待です。
Claytonは優勝候補の一人ですので、このまま優勝してほしい。というか優勝してくれ…(Dimitri優勝だと思ってたのに出れなくなって予想をClaytonに変えたのは内緒)
イブニングセッション
まずはハイライトをご覧ください。
イブニングセッションはGrand Slamの記録更新となる素晴らしい試合がありました。
今回見ていくのは、
- Michael Van Gerwen vs Joe Cullen
- Fallon Sherrock vs Mike de Decker
の2戦です。
正直に言えばBarneyがホワイトウォッシュだったり、Michael SmithとGary Andersonの師弟対決だったりと面白い試合が盛りだくさんなのですが、今回はこの2戦を見ていきます。
Fallon Sherrock vs Mike de Decker
Grand Slamへ女性選手が出場したのは2019・20年に鈴木未来、2020年にLisa Ashtonの2人のみでした。
2021年はWomen’s Sereisで圧倒的な強さを見せつけたFallon SherrockとLisa Ashtonの2人が出場しています。
Sherrockは終始相手を圧倒し、5-0とホワイトウォッシュを達成&TV放送内で女性プレイヤー最高スタッツである101.55という記録を打ち立てました。
また1レグ目にSherrockは180→180と9ダーツにチャレンジしたものの、8本目にS19に入り9ダーツとはなりませんでしたが、2019/20 World Championshipにて歴史的な勝利を挙げてから実力が伸びている彼女の実力の一端を見ることができた試合でした。
180を4回出して、チェックアウト率も55.6%と素晴らしいスタッツを残しています。
以前からダーツには男女差がない、と言われ続けていましたが、Sherrockの存在はまさしくその言葉を体現した素晴らしい選手です!!
これからも応援していきましょう!!!
Michel van Gerwen vs Joe Cullen
Sherrockが女性プレイヤーとしての最高スタッツを出したと思ったら、あの男がGrand Slamの歴史を変えました。
MvGが115.19というGrand Slam史上最高スタッツを叩き出し、Cullen相手に5-2という素晴らしい結果を残しました。
MvGは1レグ目にCullenが64を上がれなかった隙をついて138を上がり切ると、そこからエンジン全開で2レグ取ります。
CullenもMvGがもたついている間に4レグ目・6レグ目を取りますがMvGの圧倒的な削りの前に太刀打ちできず負けてしまいました。
最近調子を取り戻しつつあるMvGがかつてのGreen Machineぶりを見せてくれると、ちょっと嬉しいですね。
Cullenも11/16の試合の結果によりけりですが、2回戦出場に近いので油断せず突破を目指して行ってほしいです。
おわりに
歴史的な快挙が2つも起きましたが、PDCのレベルがますます上がってきた証拠です。
まずはGrand Slamですが、年末のWorld Championshipにも白熱した戦いが見れることに期待大です!!
16日はGrand Slam2回戦進出が決まる大事な日ですので、誰が出場できるのかに注目しながら観戦しましょう!