ハードダーツをしていると、いずれは自分好みのセッティングに変えると思います。
シャフト、フライトなどは特に価格的にも容易にカスタマイズしやすいですよね。
しかし、ハードダーツ最大の特徴といってもいいのはポイント交換です。
以前ポイント交換をお勧めする記事を書いたのですが、その中で私がオススメさせていただいたポイントに”CDポイント”という商品があります。
こんにちは、りょふくんです。皆さんはハードダーツのポイントを交換したことはありますでしょうか?もちろん購入した時についているポイントでも十分楽しめますが、私はぜひポイントを交換して楽しんで欲しいと常日頃から考えています。[…]
日本では特に人気の高いポイントで、かくいう私も実際に4年ほど使用しています。
その中でも”MKⅡ”が一際人気を集めているのですが、その理由と本当にMKⅡが1番いいポイントなのかを話したいと思います。
CDポイントとは?
はじめに、CDポイントはChris Daniels氏が製作しているポイントでMKⅠ〜MKⅣの計4種類あります。
これらのポイントはそれぞれリングカットが入っており、ポイントに指をかけるプレイヤーに便利な仕様になっています。
カラーはブラックとゴールドの2種類で、ブラックは32mmと38mm、ゴールドは32mmと36mmの長さが用意されています。
MKⅠ〜MKⅣはそれぞれポイントに刻まれているリングカットの幅と本数で別れており、以下のようになっています。
ポイントのリングの数 | 32mm | 36・38mm |
MKⅠ | 9 | 12 |
MKⅡ | 5 | 5 |
MKⅢ | 6 | 7 |
MKⅣ | 7 | 8 |
リングカットはカットの個数が多いほど間隔が狭くなっていきます。
CDポイントの特徴として、ポイントの曲がりが少なくポイントに刻まれているリングカットの精度がとても高いことです。
海外製品のイメージとして”品質の安定に欠ける”という印象を持っている方が多いと思いますが、このCDポイントはそんなことはなく多くのダーツプレイヤーに愛されるポイントです。
MKⅡが特に人気の理由は?
はじめの方に書かせていただきましたが、日本ではCDポイント4種類の中でMKⅡが1番人気となっています。
他にも多種多様なポイントがある中、MKⅡの使用者が日本ではとても多く感じられます。
その理由となるものは大きく3つあると私は考えています。
それを一つずつお話ししたいと思います。
Gary Andersonが使用していたポイントだから
現在PDCランキング6位で、2015年、2016年とPDC World Championship2連覇を達成しているスコットランドのスーパースターの一人であるGary Anderson。
2019年にはPDC World Cup of DartsでPeter Wrightとペアを組みスコットランド勢初となる優勝を飾るなど、現在(2021/9/3時点)50歳であることを感じさせない素晴らしい選手です。
そんな彼が使用していたポイントがMKⅡである、という話があり実際に試合を見てみると確認できる限りでは2013年のPremier LeagueにてCDポイントを使用していました。(動画を見たい方はこちら)
そして数年後にはスポンサーであるUnicornからNEEDLE5というMKⅡに似た商品を発売するほどGary Andersonがいかにこのポイントが気に入っているかわかるエピソードもあります。
スポーツだけに限る話ではありませんが、有名人が使用・利用しているグッズを使いたくなるのは世の常ではありますよね。
似たような理由になりますが、次の理由も大きな要因の一つとなっています。
日本のダーツプレイヤーが使用し始めた
コロナ禍でFIDOが導入されてから日本のハードダーツ熱が少しずつ高まってきています。
多くのソフトダーツプロも試合の延期が続く中、ハードダーツの大会に参加する選手が増えてハードダーツをする頻度も今まで以上になっていると思います。
中継されている大会を見てみると、ほとんどの選手がコンバージョンではなくハードダーツを使用していることからも本格的にハードダーツへ参戦しているのが見て取れますね。
CDポイントが日本にいつ広まったかを正確に知ることはできませんでしたが、少なくとも2017年時点で中西永吉が自身のYouTubeチャンネルにてCDポイントを紹介する動画をアップロードしています。
それから2年経ちCDポイントに関して1番注目を集めたのが、浅田斉吾がPDC World Championshipに出場した際にCDポイントを使用していたことです。
すべて浅田斉吾が凄いんだけども、それでも「このアッサーダーの使ってる先端の針!CDポイント MK2 GOLD32mm セイゴスペシャルは俺がカスタムしたんだぜ!」って自慢したいw。ほんと嬉しいんです。誇らしいのです。勝手に一緒に戦わせてもらってます。試合直後にLINEで褒めてくれてさらに嬉しみ。 pic.twitter.com/c84mguhLlb
— DOLLY℗ ドリー (@dollyfunklove) December 21, 2019
2019年当時はどこまで日本人選手が戦えるのか、ということでとても注目を浴びました。
1回戦目は2021年現在PDCランキング11位の Krzysztof Ratajskiを3-2で勝利するという大金星をあげた上、2回戦ではEnglandのスーパースターの一人であるJames Wadeに2-3で敗れるという結果ではあったものの見事なゲーム展開で相手を追い詰めていました。(実際James Wadeも相当プレッシャーを感じていたようで浅田斉吾を威嚇するシーンもありました)
ここからCDポイントの認知度が一気に高まり、多くの方がCDポイントを使用し始めたのではないでしょうか?
また、2021年のWorld Cup of Darts日本代表に内定した松田純もMKⅡを使用しています。
沢山のお祝いの言葉ありがとうございました☺️
昨日のウェポン♪
桐生18.5g
L-shaft カーボン 260
KAMIフライト スタンダードと…
前日ドリーさんに交換して頂いた
mkⅡにスペシャルカットを入れていただきました♪
カット無しはミッションのポイントが
同じ物の様です♪#DOLLIS#DYNASTY#Lstyle pic.twitter.com/MOGskJ2CmG— 松田 純 DYNASTY KATANA (@silver_widow) August 1, 2021
実際に成績を残している選手が使用しているとなれば、CDポイントを使いたくなってくるのも道理ですね。
指のかかり具合がMKⅠ〜MKⅣの中で1番かかりが強い
ここからはCDポイント自体の性能面で見ていきます。
ポイントに指をかける方はリングカットのかかり具合を気にしてる人は多いのではないでしょうか?
かかり具合は個人的なものになりますが
MKⅡ>MKⅢ>MKⅠ≒MKⅣ
の順で強くなっています。
かかり具合が強いと言っても手離れが悪いなんてことはなく指をかけた時にズレにくい程度ですし、かかり具合が弱いMKⅠ・MKⅣは弱いと言ってもMKⅡと相対的にかかりが弱いというだけであってそこまで神経質になることはありませんが、安定感を考えるとMKⅡを選択する方が多くなるのではないのか、と考えています。
先端のシャープさがピカイチ
CDポイントは他社のポイントと比較しても、先端のシャープな部分が長い商品であることもこのポイントの魅力の一つです。
下の画像をご覧ください。
ちょっとわかりづらいとは思いますが、同じ長さのポイントでも先端のシャープな部分の長さが違います。
深く突き刺さるかどうかにも関わる部分なので、購入する前に気にして見てください。
※2023/3/11追記
近年CDポイントのメーカーが変わったのか、以前のものに比べて先端のシャープな部分が短くなっています。
少し残念ではありますが、他のいい部分は引き続き残っているのでCDポイントが気になっている人はぜひ使ってみてください。
おわりに
MKⅡが1番人気の理由がこの3つになりますが、納得できた部分は多かったでしょうか?
やはり実績のある選手が使用しているモデルはとても人気が高いですね。
その人気に加えて性能も良いとなるとMKⅡが愛されるのも納得です。
しかし、他のCDポイントシリーズが決して悪いわけではありません。
リングカットに差があるものの、ポイント自体の性能はどのCDポイントでも素晴らしく、一度使うと他のポイントを使うのを少し躊躇ってしまうかもしれません。笑
実際に私も最初はMKⅡを利用していましたが、現在はMKⅠを使用していて満足しています。
ですので、自分が気に入ったポイントを使用してダーツをエンジョイしましょう!!