ハードダーツを投げている時、たまにボードに刺さっても抜けてしまうなんてことはありませんか?
他にも、ダーツが刺さらなくて床に落ちてしまってポイントの先が曲がってしまった、なんてことも経験した人もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんなポイントがすぐ抜けたり先が曲がったりしてしまった人のためにポイントのメンテナンスについて紹介していこうと思います。
ポイントに傷をつけよう
『ボードに刺さってもすぐ抜けてしまう』ことの対処方法として、まずはポイントに傷をつけましょう。
と言っても、ポイントを触ってザラザラするくらいでガッツリ削る必要はありません。
というのも、ハードダーツはソフトダーツと違って点数がコールされる前にポイントの先がボードに触れていないと点数にならないんです!
例えばダーツがボードに刺さらず抜け落ちてしまったり、コーラー or チョーカーに点数がコールされる前に自分で抜いてしまった場合は、0点扱いになります。
ソフトダーツでは反応すれば刺さらなくても点数になりますが、ハードダーツはそうではないのです。
せっかく高得点だったのにダーツが抜け落ちてしまって点数にならない、となってしまうのは非常にもったいないですよね?
そのような悲しい事態を防ぐために、ポイントに傷をつけて抜けにくくすることが大事です。
なぜ抜けなくなるの?
ここはあくまでも私の考えですので、興味のない方は飛ばしてください。
ダーツボードはサイザル麻という植物を圧縮して固めて作られています。
ポイントに傷がなくても、ポイントが刺さった時に周りの麻の圧力である程度抜けなくなるのですが、傷をつけることで傷の部分により麻が入っていき食い込むような形で抜けなくなる、というものです。
ちょっと例えが難しいのですが、釘が一番わかりやすいでしょうか?
また、表面がざらつくことで麻との摩擦が大きくなるのは皆さんも直感的にわかるかと思います。(詳しいことは物理のお話になるのですが、私は物理の知識はあまりないので、勉強された方に聞いて見てください。)
ポイントへ傷をつける方法
用意していただいきたいのが、紙やすりです。
紙やすりといってもいろんな種類があるのですが、あまり目の細かいヤスリだとポイントに付けた傷の効果がすぐ切れてしまうので、気持ち荒めのヤスリを購入しましょう。
傷付け方は、ポイントをヤスリで挟んでダーツを1回転させればOKです。
簡単ですよね?
根元まで刺さることはほとんどないと思いますが、とりあえずポイント全体をヤスリで覆って1回転させればOKです。
刻みが入っているタイプのポイントも同様にして大丈夫ですが、『刻みの部分が削れて欲しくない』と思う方は、先端から刻みの始まりくらいまで傷つけておくといいでしょう。
ポイントに加工が施されて傷付けなくてもOKなポイントもありますので、そのようなポイントはヤスリで傷つけないように注意してください。
(ex. Target Diamond Pro Point, Hallows Laser Cut Point)
紙やすり自体はそこまで高くありませんし、ハードダーツをやるのであれば1枚はケースにしまっておきましょう!
ポイントの先端が曲がってしまった場合
次にポイントの先端が曲がってしまった場合についてです。
これが起きるのはあまり良くありません。
というのも、先端が曲がってしまっているとそもそもポイント自体が歪んでしまっていることが多いのです。
ポイントが歪んでしまうと、ダーツを投げる時にダーツ自体の軸がぶれてしまう可能性が高く、そうなると狙ったところからズレた位置に刺さることになってしまいます。
自分のポイントが歪んでいるかどうかを確認する方法はとても簡単です。
ポイントの歪みをチェックするには、ダーツを平面の上に転がして確認できますので一度チェックしてみてください!
もしポイントが歪んでいた場合は、ポイント自体を交換してしまいましょう。
ポイント交換については次の記事をご覧下さい。
こんにちは、りょふくんです。皆さんはハードダーツのポイントを交換したことはありますでしょうか?もちろん購入した時についているポイントでも十分楽しめますが、私はぜひポイントを交換して楽しんで欲しいと常日頃から考えています。[…]
先端の曲がりを修正しよう
もしポイントの先端が曲がってしまった場合は、シャープナーを使用して曲がった部分を削りまっすぐにすることができます。
シャープナーは棒状で溝が入っているものだととても簡単に削れますので、できれば用意しましょう。
肝心の曲がったポイントの修正方法ですが、とっても単純で曲がった先端を溝に入れて勢いよくこすります。
何回か擦ると少しずつ曲がった部分が削れていきますので、根気よく繰り返しましょう。
動画で簡単なやり方を実演していますので、ご覧下さい。
ここで注意点があります。
ポイントを尖らせすぎないでください。
尖らせすぎるとポイントの先端が欠けてしまって面の部分ができてしまうと余計にスパイダーに弾かれる可能性が高くなってしまいます。
結果的にまた削る必要ができてポイントの消耗がはやくなるのでやめましょう。
おわりに
今回はダーツのポイントのメンテナンスの話をしました。
ソフトダーツはチップを交換するだけで簡単に出来てしまいますが、ハードダーツでは少し手間がかかります。
その分、しっかりメンテナンスを行えばチップよりも長く使用することができますのでぜひメンテナンスをしましょう。
またポイントだけでなく、バレル・シャフト・フライトの話も随時書いていきますのでよかったらそちらも読んでください。