ダーツを投げるときには『ダーツボードの真ん中に立つことが基本』と言われていますし、私もダーツを始めた頃は真ん中に立って投げていました。
しかし、実際にダーツボードの真ん中を基準に立って投げてみると『なんか狙ったところからズレるな?』と感じたことのある人はいらっしゃいますか?
逆にボードの真ん中に立つよりも左右どちらかにズレた場所に立って投げる方が狙ったところに入れやすい、と言った経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回はダーツの立ち位置についてどこがいいのか、どうしたら自分の投げやすい場所がわかるかなどについて考えてみましょう!
ダーツボードの真ん中に立つべき?
結論から言えば、『そんなことはない』です。
確かに、かつてフィルテイラーがダーツの投げ方を教えるDVDの中で、T20・ブル・T3のラインとスローラインの真ん中を結ぶ線上に立つ旨を話していました。
確かにダーツボードの真ん中を基準に立っていれば、ゲーム中よく狙うことになる20やブルはオキ(スローライン)から直線距離で最短になりますし、比較的に使用頻度が高い19・17も大きな差がほとんどなく投げることが出来るため、多くの人が20やブルを基準にして立っていると思います。
しかし、ダーツの試合を見てみると、ダーツボードの真ん中に立っている人もいる中でボードの右側や左側に立って投げている選手も少なくありません。
実際に、PDCのトッププレイヤー達がどの位置に立っているかを調べてみるとこうなりました。
選手名 | 立ち位置(ボードの中心から、選手視点での位置) |
Peter Wright | 真ん中 |
Gerwyn Price | 右側 |
Michael van Gerwen | 真ん中〜やや左 |
Michael Smith | 右側 |
James Wade | 真ん中 |
Gary Anderson | 真ん中 |
Jose de Sousa | 左側 |
Jonny Clayton | やや左側 |
Dimitri Van den Bergh | やや右側 |
Rob Cross | 右側 |
Joe Cullen | やや左側 |
Danny Noppert | やや右側 |
Dave Chisnall | 右側 |
Krzysztof Ratajski | 真ん中 |
Dirk van Duijvenbode | 右側 |
Ryan Searle | 右側 |
少し多めにベスト16まで出しましたが、こう見ても真ん中に立って投げる選手が少ないことがわかると思います。
また、日本人選手で言えば浅田斉吾や鈴木未来はボードの右側に立って投げていますよね。
これらのことを考えると、「ボードの真ん中に立つ方がいいよ」と書いてありながら実際にそこに立っている人は多くはないということや、真ん中に立っていることでの有利不利は特にないことを理解していただけたと思います。
実際にどこに立って投げるのがいいのか?
前段の内容で立つ位置がボードの真ん中じゃなくてもいいというのはわかったと思いますが、今度はどこに立てばいいのかという問題になります。
結論を先にお話ししますと、自分の投げやすい位置をボードを基準に見つけて立てばいいのです。
「そうなると、ボード上の基準は何にすればいいんだ?」となると思いますので、私が大体どのあたりで立つといいのかの候補をいくつか挙げますので、参考にしてみてください。
D11・D16・D12を基準にする
ボードの真ん中より左に立つときにはこの3つのうちどれかを基準にするといいでしょう。
特に左利きの方でボードの真ん中より左に立ちたい場合はこの3つのうちのどれかから試してみることをお勧めします。
D11はボードの左端に位置していて基準としてわかりやすいこと、D16・D12は狙う頻度の高いダブルであることがオススメする理由になります。
ただ、PDCプレイヤーで左利きの選手はほとんどボードの真ん中に立っていることが多いのであまり参考になるプレイヤーがいないかもしれません。()
ブルを基準にする
「結局ボードの真ん中かよ!」
という声もあるかとは思いますが、真ん中があっている人は無理して立ち位置を変える必要はありません。
PDCプレイヤー達の立ち位置の表でやや左側に立っている選手の中で、テイクバックした手の位置がブルに合っているというタイプがいたり、真ん中に立っているもののダーツ自体はやや右から飛んでいくタイプがいたりと若干の差が出てくることはあります。
とは言ってもやはりど真ん中は基準として1番使いやすいポイントですので、もしも真ん中であっている人はブルを基準にしましょう。
D6・D10・D18を基準にする
ボードの右側に立ちたい、という方はまずこの3つのうちどれか1つを選んで投げてみましょう。
理由はD11・D16・D12と同じで、それが右側になっただけです。
単純ですよね?
なぜこれらの位置をおすすめするのか
『D11・D16・D12』『ブル』『D6・D10・D18』の3種類を立つ位置の基準としてオススメした理由は単純で、
試合でよく狙うダブルだから
です。
ハードダーツはダブルアウト(ダブルに決めないとゲーム終了にならない)が基本です。
特に、D20系統・D18系統・D16系統・D12系統の4つは2で何回も割れる数字になるのでダブルを打つチャンスが他のダブルに比べて多くなり、その数字になるよう調整して上がる人がほとんどです。
よく狙う場所を基準に立っておけば少なくとも大きく外れることはないので、ひとまずそこで立って練習してみてください。
どうやって自分の立ち位置を見つけるのか?
じゃあどうやって見つけるんだ?という話になると思いますが、単刀直入に言います。
とりあえず立って投げてみろ
です。
正直に言ってこれ以外に自分に立ち位置を見つける方法なんて某三国志の関羽の台詞の通りそんな物はないし、自分の投げ方のクセによって変わるものだと思うので、投げてみて合うかどうかをチェックしてみましょう。
投げてチェックする際は、10スローほど同じところ(20シングルを狙うのがオススメ)に投げて入った本数が最も多いところからまず始めてみるのがいいと思います。
「どこで投げてもそんなに差がないな」となってしまうこともあると思います。
そんな時は、1番体が楽な状態でダーツを投げられているかをチェックしてみてください。
ダーツを投げていてもしも投げていて肘や肩・手首などに違和感や痛みが出てきた場合はすぐに投げるのをやめて休んだ方がいいです。
怪我をしたら元も子もないので、注意しましょう。
足の基準も作っておこう
ダーツボードを基準に立ち位置を決めることも大事ですが、自分の足のどこで立ち位置として決めたボードの基準と合わせるかも大事になってきます。
画像で例を出すと、
上記の3点の何処かを基準にしているプレイヤーが多いと思います。
もちろん、足以外でも自分で決めたところで立つ位置を決めてもOKです!
毎回同じように立つためにも、基準となるポイントを決めておきましょう。
おわりに
今回はダーツの立ち位置について書いてみました。
簡単に内容をまとめると、
- ダーツの立ち位置はボードの真ん中じゃなくてもいい
- 立つときの基準はボードを基準にして決めよう
- 同じところにダーツを投げてみて結果的に1番良かったところで投げよう
- 自分の決めたボード上の基準と足を合わせよう
の4つです。
この記事を読んでくださったそこのあなた、早速試して自分のものにしていってください!